13.絶望の真実よ、いらっしゃいませ。 ページ13
ごくり、と唾を飲み込む
乾いた喉に生ぬるい唾が通り抜けた
「そうだねぇ、言うだけでもいいのだけれど…」
『ツケと情報どちらがお好きですか?』
「そんなに慌てることもないだろう?」
雨芽は悔しそうに顔を歪ました
…雨芽には、もう空っぽの心を埋めるものを探すことしか生きる活力がないのだ
何もない
敦が太宰さん、と一言言う
真剣そうな眼差しで数秒間見つめたあと、首を横にふる
「きっと君達の疑問はこれだろう?
_何故、店員を守らなかったのか
だが、一つ重大なことを忘れている
今日やってくる一人だけの犯人は何処か
こんなにも怪我人がいるのに、死んだのは彼一人。
怪我人の中にも犯人は当然いない
なら犯人は何処だい?」
『え、あ…』
誰もが彼一人が死んだこと、中也が暴れたことに気をとられて犯人の存在を忘れていたのだ
「つ、つまり_あと一人死ぬ可能性がある、と?」
敦が太宰に尋ねる
「良いところを突いている様だけれど違うよ。敦君、彼の顔を覚えているかい?」
「いえ」
「親友君の名前をいってくれないかい?雨芽ちゃん」
『星雲 涼太…です』
国木田が何かに気がついた様に後ずさる
「_これを聞いて何か思い出さないかい?」
敦は首をふる
「これを見ても?」
太宰が一枚の紙を全員に突きつけた
それは、犯人の名に能力詳細、顔写真の載った犯人リストであった
これを送ったのは犯人組織
「ほら、ここ」
太宰が指差したそこには、
"星雲 涼太"
の文字
横には顔写真が大きく載っている
『嘘…嘘です、そんな訳…!』
顔写真の横に名前
その下には色んな彼の情報が載っていた
能力名_湖上
月が見える夜に月光を浴びた時のみ発動され、自らが妖狐となる。自分の重力子のみを操ることも可。
自分の浴びた能力を反射するという反異能力者でもある
ただし、妖狐ののみしか使えない
配属
情報部
密偵
過去の事件
暗殺 254
共同殺人 52
詐欺 89
『え?』
雨芽がポカン、と口を開く
「つまりね、今日の犯人は彼_星雲涼太君だったのだよ…」
『そんな嘘、聞きたくないですっ!』
14.嘘ですね、いらっしゃいませ。→←12.狂わしい幸福よ、いらっしゃいませ
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ミレー - ラムさん» いえいえ大丈夫ですよ(*^□^*) 此れからも楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月8日 10時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ラム(プロフ) - ミレーさん» ♯41に恐らくあります.......。更新の間が空いてしまい、読みづらくなっていてすみません、(リア友宛で頼まれた小説を書いてるもので) (2019年12月7日 8時) (レス) id: 679c2774ae (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 中也様最後に何を言ったのでしょうか?(。-∀-) 続き楽しみですv(・∀・*) (2019年12月7日 7時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - ラムさん» ありがとうございます(≧∇≦) 楽しみですσ(*´∀`*) (2019年11月22日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ラム(プロフ) - ミレーさん» まぁいとこですけどね笑笑 続きは更新しますよー (2019年11月21日 18時) (レス) id: 679c2774ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:少女F(旧ラム) x他1人 | 作成日時:2019年7月8日 0時