No.15 ページ16
「おっと、それは困るな」
振り返るとそこには中性的な顔立ちの
子供がいた
「そいつは、一応俺の相棒なんでな」
口角を釣り上げて、酷く愉快そうに嗤う
「なんだお前ら！おい！傭兵はまだか！」
声に気がついたように遠くから、ぞろぞろと
傭兵たちが駆け寄ってくる
「ユズ、こっちに来て」
ノアが楽しそうにユズを手招きする
「ああ、すぐ終わらせっぞ」
ユズがそっと手袋を取ってノアの手に手を重ねる
その瞬間世界が静止する_______________
2人の少女を残して静止する世界
「何回やっても慣れねぇな、これ……｣
正確には2人の時間だけが光の速さで進んでいる
「そう？私は、いつもこの時間枠の中で一人で
人を斬ってるからなぁ」
おどけたようにノアが肩をすくめる
「まぁ、慣れっこだけどね、それじゃこの戦争も
もう終わりにしちゃおっか！」
ノアが無邪気な顔でユズに笑いかける
「あぁ、そうだな」
ユズが手元のノートを広げると、そこからは
何百万本をも超える数のナイフが出てくる
「世界が呼吸を始めればそこは平和な平地だよ｣
心底楽しそうに呟く
ノアが指を鳴らした瞬間
世界が呼吸を始める_____________________
その瞬間、戦場一面にナイフの流星が降り注ぐ
指揮官の男は目を剥いた
一瞬、ほんの一瞬の瞬きの間に
荒れ狂っていた戦場は、音なき平地と化していた
そこら一帯に転がる人間だったものの山が
辺りを深い赤色に染める
「なっ？！お前ら！ま、まさか！
一夜物語？！」
腰を抜かして地面にへたり込む男が声を上げる
「あー、そんな異名もあったな」
ユズが思い出した様に声に出す
「あーね、確かあれでしょ？何年も続いてた
戦争を二人で一晩で終わらせた時ついた
私達のコンビ名みたいなやつの名前だっけ？｣
ノアが首をかしげながら男に近づく
「あぁ、それと俺単品の異名みたいなもんだよ
あの戦争の時お前が走り回ってて見えなかった
せいで、噂が独り歩きして俺の異名が
【一夜物語】になったんだよ｣
「へーそうなんだ」
心底どうでもいい事のようにノアが呟く
「まー、んな事は置いといて、何で俺達が
お前だけ残したか分かってるよな？」
まさか、自国の情報を吐けと……
(次に続きます！)
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ミジンコ - 返信が遅れて大変申し訳ありません。テストがあってなかなか最新出来ずにいました，近々一気に上げるの予定なのでよろしくお願いします！ (2019年7月5日 23時) (
レス) id: 4527875de0 (このIDを非表示/違反報告)
ラム(プロフ) - 茉莉さん» ミジンコが返信しないので代わりと言っては何ですが、返信させていただきます。イラストは私が描かせて貰っています。イラスト集を出すほど上手くないので出してはいないんですよね…。ミジンコが更新をサボっていますが、見放さないであげてください！ではまた (2019年7月4日 22時) (レス) id: 4d94e431a7 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉 - イラスト素敵でした。失礼ですがイラスト描いた方ってミジンコ様の友人って言ってましたが占いツクールで活動されてる方ですか？イラスト集などをあげていらっしゃるなら是非見てたいです。応援してます！ (2019年7月2日 17時) (レス) id: 3143844395 (このIDを非表示/違反報告)
ミジンコ - コメントありがとうございます！イラストの方は今友達が描いてくれているので、もうすぐ載せられると思います！そろそろユズとノアの共闘シーンも書く予定なので、見てくださると嬉しいです！ (2019年6月18日 22時) (レス) id: 4527875de0 (このIDを非表示/違反報告)
季栖華 - はじめまして、季栖華(イスカ)と言います、この作品がめちゃくちゃ好きです！ところでイラストはいつ頃あがるんですか？お疲れ様です、頑張ってください(個人的にノアとユズちゃんの共闘シーンが見てみたいです) (2019年6月18日 20時) (レス) id: 9e3ab3db69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミジンコとミトコンドリア | 作成日時：2019年5月30日 18時
