いつもの日常で世界征服を...。

No.10 ページ11

ーユズ目線ー


それは、いつもと同じように他国の情報を
探っていた時のこと


「ん？こんな国近くにあったか……？
それにしてもこのままだと色々まずいな……｣


でも、これは流石に間に合わないか…

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「おーい、サラー？」


机で書類仕事をこなしていたサラが顔を上げる


「んー？どうしたの？」


時刻は仕事が終了する間際でノアは
ソファーで寝ている


「むにゃ……ん？！耳が生えたマカロンが
空を飛んで……？！」

いや、どんな夢だよ…


「あーそうだったサラ、この国知ってるか？」


そう言って持ってきた地図に載っている
小さな国を指さす


「っ？！」

その地図を見たサラの肩が小さくはねる


「なんだ？知ってるのか？」


「う、ううん何でもない続けて……｣


今の反応、明らかに知ってるよな……


「まー単刀直入に言うとだな……
その国は明日敵国の物になる」


今日調べたありのままを話す事にする


「え？！どうして？」


サラが焦ったように声を上げる


「正確に言うと、その国の王が暗殺されて
少し前からの同盟条件の
【次期王が決まる前に現王が急逝した場合
その国は同盟国の物になる】っ言う
めちゃくちゃな同盟内容によるものらしい｣


サラの顔色がどんどん悪くなる


「そっか……あの国は、もう無くなっちゃうんだね……」


「あぁ、その国は大分貧しい国でどうにかして同盟を結ばなくてはならなかったんだろう｣


それにしても、明らかにサラの様子がおかしい


「サラ？どうかしたか？」


「なんでもないの……少し休憩してくる」


そう言って部屋の外に出ていってしまった


その国はこの国に隣接しているが小さな貧しい国で
敵国に領地と取られてもそこまで
問題は無いはず……


「わかんねぇなぁー」


サラは、どうしてあそこまでその国に
こだわるんだ？


分からない……




「その国ね、サラの生まれ故郷なんだよ」



さっきまでぐーぐー寝ていたノアが
いつの間にか起きて話をしていた


「え？！そうなのか……」


「うん、私は生まれてすぐ孤児院に居たけど
サラは元々その国で育ったんだ……
でも、戦で親が死んじゃって孤児院に来たんだ」


両方とも初耳だ

俺は田舎の村生まれでノアとサラと会ったのは
もう2人が孤児院を出た頃だったからな


「で、どうするの？」


｢まぁ、そりゃ決まってるだろ？



他国の手に渡る前に略奪するだけだ」



それを聞いてノアが笑う



「そう来なくっちゃ」



(次回に続きます！)

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