いつもの日常で世界征服を...。

No.5 ページ6

ー戦場にてー



「かなりこちら側が押されているな……」


それは誰から見ても同盟国が不利な状況だった
このまま放っておいたらその内あの国は
明らかにこの戦に負けると思う

あー面倒くさっ！


でもなーユズにやられたままだと癪に障るなー
まーサラに頼まれちゃったし……やるか……！



「第1部隊は東から同盟国の援護に、
第2部隊は、魔法で遠距離射撃を
第3部隊は私に続け！」






よーし！いっちょやるか！
久しぶりだしちょとなら能力使ってもいいよね？
使わないとなまっちゃうし……


腰の軍刀に手をかけそのまま引き抜く



その時、魔法と血飛沫が行き交う戦場に閃光が走る



「何だ？！あれは！」



ノアが架けぬたその道だけ真っ赤に染まる
その顔は無表情で頬には血がべっとりと着いていた



「この技はあまり使いたくないんだが
今日は特別だ……


さぁ次は何奴かな？」


静かに微笑を浮かべたその顔は酷く楽しそうに
見えた



______________________________


ー特攻部隊目線ー


「あー隊長また派手になってるなー
本当、あの人戦場にいる時だけは
カッコイイんだから……」


隊員達は、いつもの事のように敵を切り裂きながら
隊長の様子を見る


「でも、どんな姿もカッコイイよね……」


うっとりとした目を浮かべながらそれぞれ
談笑をする


敵の肉を切り裂く音と断末魔をスパイスに
談笑は続く_________


______________________________


「なんだっ？！コイツらっ！
さっきまでこっちが有利だったのに……」


敵兵の一人が驚きを隠せず声を漏らす


「さっきまで、ね？」

後ろを振り返るとそこには返り血で濡れた
敵軍の隊長がいた


「ひっ！瞬間移動の能力者か！？」


思わず思っていたことが口から漏れる


「瞬間移動？そんな大層な能力じゃないよ」


ふふふっ、と愉快そうに笑いながら


軍刀を振り上げる


「たった助けてくれ！」


男は一目散に逃げ出す、が


「君は1秒で地球を七周半出来る人間から
逃げ切ることが出来ると思っているの？」


敵を切り裂くその姿は戦っている様には見えず
まるで踊っているようだった


軽やかに戦場を舞うその姿から付けられた
異名は【戦姫】


わずが20名程の部隊を引きつれる
死神にあったら最後、
決して生きては戻れない_______________



______________________________

ノア 能力


一日に3分間、音の速さで動ける
そして一日に30秒だけ光の速さで動くことが出来る

それ以上使うとつかった分だけ体が縮む
それと一緒に記憶も吹っ飛ぶ
暫く戻れないためあまり使わない

No.6→←No.4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す