めんどくさい２８ ページ29
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月島が仁花にぶつかった。
そしてなにか呟く。
すると仁花は怯えた顔をして俯いた。
｢コラ！月島！男が女怖がらせてんじゃねぇ！｣
月島｢はァ？鮎村さんには関係ないですよね。｣
｢もう入部しちまったんだから関係ねぇわけねぇだろうよ｣
月島｢そうですか。｣
なんなんだあいつ。
体育館の外で仁花が泣いていた。
｢……仁花？？｣ポンッ
谷地｢Aっ先輩っ……私もうっもう嫌です。殴られたり蹴られたり、辛いんですっ……でもみんなのするバレーが見たいから辞めることだけはしたくないっ……どうしたらいいんですかっ｣
｢そうか。頑張ったな。再来週合宿があるらしい。そこで決着つけるぞ。｣
谷地｢それってどうして……｣
｢んふふ〜俺に任せなさい！｣
仁花はもう涙を拭い笑顔になっていた。
＿＿＿＿＿＿＿
とはいったものの
｢……どうしたものか｣
十河｢どうかしたんすか？｣
｢うお！？春樹！？いつの間に！？｣
十河｢ずっと話しかけてたんですけど。｣
｢……合宿でケリつけようと思ってな。けどどうしてケリつけるか考えてたんだよ。｣
うーん。まぁ帰ってはじめにでも協力してもらうか。
その日の休み時間俺は紅乃に呼び出された。
｢なァ。黙ってるだけじゃわかんないぞ？なんだ。俺を呼び出して｣
紅乃｢そ、その。"私"……｣
あれ？こいつ自分のこと名前で呼んでなかったか？
紅乃｢清水先輩と仁花が１年と３年に暴力振るわれてるって知らなくて……私っ怖くて……｣
今の紅乃が数年前にあった少女と姿が重なった。
紅乃｢私っ昔母を亡くして今まで父に暴力振るわれながら生きてきました。それを清水先輩や仁花がされていると思うと。申し訳なくて……ただ、私は愛されてみたかっただけなのにっ……｣
｢そうか。実は潔子と仁花と仲良くなりたかったりする？｣
紅乃｢はい。仲良くなりたいです。でも……今までこんなことしてきたのに……無理ですよ……｣
｢んなことねぇよ。謝りゃ許してくれるさ。｣
ケリつけなくて良くなった……のか？
学校でケリつけるつもりが合宿前にケリというか片ががついたな
｢まぁイイ。仲良くしたいならそれ相応の態度を見せろ。そして、１年と３年は俺が何とかする。｣
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作者名：お肉大好きはるきゃん！ | 作成日時：2018年8月21日 13時
