めんどくさい9 ページ11
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身を挺してはじめを守ると言ったあと少しの沈黙に耐えられなくなった俺は口を開いた。
「あ、あの。そろそろ行かないと時間なんじゃ……」
岩泉「わ!!ホントだ!わり、準備して……あ、Aは烏野に行くんだよな?手続きはどうすんだ?」
あー、確かに……
「はじめと一緒に出てそれから適当に服を買ってから行くよ。この格好じゃ浮くからな。」
※Aちゃんはまだ隊服のままです。
そして岩泉母と父はAちゃんが腰に差してる刀をホンモノだとは思っていません。
岩泉「そうか、ならちょっと待っててくれ。」
と、はじめは部屋に戻っていった。
岩泉父「Aくん。君コスプレ好きなのかい?」
岩泉母「そうねぇ。これって真選組の制服でしょう?」
親御さんには言ってた方がいいのでは?
岩泉父「何だっただろう。『真選組一のめんどくさがり屋』だったと思う。髪型まで似せてすごいな。」
岩泉母「私あの人好きなのよ!映画化もされてるし!!」
ここって……本当に未来なのか??
土方が時空間に歪みが生じたと言ってたけどあれはガセネタじゃなく本当の話。
岩泉父「Aくん?聞いてる?」
「ハッ!はい。信じてはもらえないと思いますが、過激派の攘夷浪士が集まっている鬼兵隊という組織がある道具を開発してしまいました。それで時空間に歪みが生じたとき、ある天人たちがこの時代に来て高校生バレー部に手を挙げているらしく、捜査に来た次第です。」
岩泉母「まぁ!ならタイムスリップしていらしたのね!」
あれ??すんなり受け入れたぞ?
「俺は正真正銘『真選組一のめんどくさがり屋』です。」
岩泉母「そうだったのね。真選組の局長さんの補佐なんでしょう?大丈夫なの?」
「えぇ、大丈夫ですよ。」
そう言い終えるとはじめが入ってきた。
岩泉「A。早く行くぞー!」
「おう!では、失礼します!」
そうして岩泉宅を出た。
ふぅ。すんなり受け入れてくれる人がいてくれるとはな。
ハァァァァッこれからまためんどくさくなるな。
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作者名:お肉大好きはるきゃん! | 作成日時:2018年8月21日 13時