ウロボロス～創造と破壊～ (ページ4)

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あれ？これなんだろ……

｢ねぇ、イクオくん、これ。｣

龍崎｢定期入れ？亡くなった男性のだよね？｣

亡くなった男性の定期入れだった。それには家族の写真も入っている。

｢そ、飛び降りた時にポケットから落ちたんだと思う。俺さ、これ自殺じゃないと思うんだよね～イクオくんは？｣

イクオくんは顎に手を当てて考え始めた。

龍崎｢うぅん……でも、かけがえのない存在を持ってる人が自分からその命を捨てようとするとは思えない。｣

そうなんだよ。自殺とは考えにくいんだよね～

～後日～

俺は龍崎イクオが誰かと背中越しで話しているのを見かけた。

ま、俺も今、そんな状況なんだけど

｢久しぶりだね。こうちゃん。｣

光輝『久しぶりだな。紫苑』

｢最近割と平和だったからね～｣

光輝『そういや、この前の裏DVDのガサ入れありがとよ』

｢いやいや、それはイクオくんも手伝ってくれたしさ～ていうかこんな街中で会わない方がよくない？｣

光輝『世の中で一番他人に無関心な生き物は何だ？』

他人に……無関心？？

｢わかんない。｣

光輝『それは都会の人間だよ。それより紫苑。昇進はまだなのか？』

｢え！？｣

光輝『お前、検挙率Ｎｏ．１だろ？さぞかし後輩にも尊敬されてるんだろーな？』

｢え、もももちろんだよ～｣

光輝『まぁいい。お前んとこの管轄で会社員の飛び降り自殺あっただろ？あれ自殺じゃなく殺シだ。』

やっぱりか！！

光輝『死んだ会社員が務めてた会社が坂田組のフロント企業らしいんだよ。』

坂田組っていったら、最近、こうちゃんの所の組とシノギ争いしてるっていう武闘派の暴力団だったような……

その資金源の殆どが中国から入ってくる改造拳銃なんだよね～

光輝『警察(お前ら)から改造拳銃の摘発をされるのを逃れるためにフロント企業の倉庫に大量に隠していたんだとよ。

その隠してた拳銃をたまたまその会社員が見つけちまって密告しようとしたところ口封じされたらしいぜ』

成程ね～

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