【HP夢】小さな狼の子【リーマス・ルーピン】 (ページ4)

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入学式その3 【リーマス】ページ4

「荷物、多いなぁ。」

リーマスはあまりの荷物の重さに列車を降りたところでポロリと本音を零す。

「仕方ねぇだろ。この先7年使うんだとよ。」

シリウスが軽く荷物を叩きながら言う。
僕の隣にはシリウスしかいない。

リリーはコンパートメントを出ていってから戻って来なかったし、セブルスもそれを追いかけてそのままだ。
ジェームズもさっき列車を降りたところで「リリー！」といいながら走って行ってしまった。

「…はぐれちゃったね。三人と。」

「あぁ。まぁ、うるさくてかなわないからいいさ。」

シリウスはそうは言うが、さっきから周りをチラチラ見回している。

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リーマスは青ざめていた。

こんなにホグワーツが人の多い所だとは思っていなかったのだ。

「一年生だけで、こんなにいるんだ…」

不安が押し寄せる。
僕には秘密がある。

狼人間なのだ。

小さなころグレイバックという狼人間に噛まれ、そうなってしまった。
そして満月の度に暴れる、狼人間となった。

もし、僕がホグワーツで狼人間に変身してしまったら

もし、僕が暴れてしまったら

もし、誰かを傷つけてしまったら

こんなに多くの人を巻き込む事になってしまったら

恐ろしくて、怖くて、今にも逃げ出したい。

でも、ダンブルドアは僕に言った。

「君も、魔法使いなのじゃよ。」

そう言った。

「君は1人ではない。仲間がおる。」

そう言った。

狼人間になってから初めて僕は何かにチャレンジする。

もう、諦めるのは懲り懲りだ。

それでも誰かを気づつけてしまったらと考えると不安でしょうがない。

でも、家には帰れない。

頑張ると決めたのは、僕だから。

「一年生の皆さん！集まってください！」

あぁ、始まる。