【HP夢】小さな狼の子【リーマス・ルーピン】 (ページ2)

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入学式その1 【リーマス】ページ2

「それじゃあ、行ってきます。」

「気をつけてね。先生方の言うこと、よく聞くのよ。」

「わかったよ、母さん。」

「何か困った事があったら、直ぐに梟をよこすんだぞ。いつでも飛んで行ってやるからな。」

「ありがとう、父さん。」

ライトブラウンの髪の少年が大きなトランクを引きながら両親と話している。
ハグをし、柔らかな頬にキスを落とす。
そして、もう一度少年は行ってきます、と言い列車に乗り込んだ。

(どこも満席になってる…どうしよう…)

大きなトランクはそれなりに重い。
少年がキョロキョロとしながら列車の廊下を歩いていた。
すると、コンコンとドアの内側からノックする人がいた。

「やぁ、まだ乗るとこ決まってないならここ座んなよ。空いてるからさ。」

眼鏡をかけた、黒のクルクルとした髪の少年がドアを開け声をかけてくれた。
中にも黒髪の少年がもう二人と赤毛の少女がいる。

「ありがとう、空きがなくて困っていたんだ。」

「構わないさ。ね、君も一年生だろう？」

眼鏡の少年がリーマスのトランクを運ぶのを手伝いながら問う。

「うん。一年生だよ。」

「よかった！僕はジェームズさ、ジェームズ・ポッター。ほら、君たちも！」

「リリー・エバンズよ。よろしく。」

「……シリウス・ブラック。」

「セブルス・スネイプだ。」

赤毛に緑のアーモンド形の目を持つ少女がリリー。

美男子と称されるに値する黒髪の少年がシリウス。

やや猫背ぎみの本を抱き抱えた黒髪の少年がセブルス。

「よろしく。僕はリーマス・ルーピン。」

4人と握手を交わす。

仲良くしたい。
でも、僕の体質がそれを許さないだろう。
僕には秘密があるのだから。