夜風と共に (ページ10)

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9話ページ10

それから数時間後、私は海軍本部に着くと海軍本部中は慌ただしくなっていた。

それを見て急いでセンゴクさんの所へ行くと、皆気難しい顔をしていた。

サカズキさんに至っては苛立ちと殺気が分かりやすく出ている。

青雉さんは普段、やる気のない感じで会議を出ているのに珍しく真剣な顔をしていた。

ボルサリーノさんは相変わらず、何一つ顔に表情は出してはいないものの考え事をしている事だけは分かる。

私はそれを見てそんなにやばい状況なのかと、そう思った。

センゴク「A、やっと来たか」

A「センゴクさん、遅くなり申し訳ありません！」

私はそう言ってはすぐ様席に着いた。

センゴク「Aが来るまで、先に三大将には話したが…例のロイゼ海賊団の状況が酷い。今現在もとある島で人を殺してるとの報告が入っている」

サカズキ「センゴクさん！このまま奴を放っておく訳にゃぁいきません！」

センゴク「サカズキ、それは私だって分かっている！だが、奴等は昔以上に力をつけている上に今迄名を上げてきた海賊共がロイゼ海賊団の仲間になっている。どれだけこちらに被害が大きくなるか…」

ボルサリーノ「確か〜、船長であるロイゼとその仲間の行方が不明になったと同時に次々と他の有名海賊が行方不明になっていったよねェ〜。」

クザン「つまりはアレだろ。海軍に宣戦布告する為にこの6年間、姿を消し、計画を気付かれない様に裏で慎重に取り引きして仲間にしていった。そして今、奴は全て材料が揃い、計画を決行している。」

A「6年前から海軍を潰す為に着々と計画を企んでいた…って事ですか」

センゴク「取り敢えず、奴等が再び勢力を強めて姿を現したのなら海のゴミ共の力も借りなければならん。」

サカズキ「わしは七武海を呼ぶ事に反対する。海賊風情の力を借りてロイゼ海賊団を潰すとなりゃあこちらが恥。」

クザン「サカズキ、お前、この状況が良くない方向へ行ってるのにそれを言う訳？確かに、俺も七武海の力を借りるのは嫌だが、こうなっちまえば此方の被害を少しでも抑える為に必要なんじゃねぇのか？」

サカズキ「あ"ぁ？いつもサボって仕事をして無い奴がわしに意見を出すかクザン」

クザン「それと今とは関係ねぇだろ！第一、お前は市民のためとか言っといて仕方ない時は市民事殺すだろうが！」

サカズキ「やむを得ない状況で市民を優先していたら捕まえられる海賊も逃げてしまうじゃろうが！」

クザン「そういうのがいけねぇと言ってるんだよ！俺は！」