夜風と共に (ページ4)

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3話ページ4

青雉さんにそう言われる。

いや、この状況でそれを言いますか！？青雉さん！

A｢そもそも、青雉さんを本来の名前を呼ぶのは恐れ多いんです私｣

青雉｢そんなの気にしなくて良いんだけどな？俺は！｣

赤犬｢……ワシが此処に居ることを忘れちょるかぁ？クザン｣

青雉｢あ…いや、サカズキ？出さなくちゃいけない書類でしょ？ほら、ここにある｣

青雉さんはそう言って数枚の書類をサカズキさんに渡した。

赤犬｢まったく…世話が焼ける奴じゃのぅ｣

A｢何だか、私の上司がすみません…｣

私はサカズキさんにそう言って謝る。

赤犬｢そもそも、Aが謝る事は無い。このバカが悪い事じゃけぇ｣

青雉｢ちょ、馬鹿って酷くない！？｣

A｢まぁまぁ…｣

私は苦笑しながら二人を見詰める。

赤犬｢それより、A。ワシの部屋に来てくれんか？さっき言った話をする｣

A｢了解です。じゃあ、青雉さん、私サカズキさんの部屋へ行くので残りの書類頑張ってください｣

私はそう言ってサカズキさんと一緒に青雉さんの部屋を出た。

青雉｢……皆してAちゃんを取りやがって。俺は絶対にAちゃんを振り向かせて俺のだけのものにするからな…｣

俺は一人、静かな部屋でそう呟いた。

そして、そんな事を呟いてるなんてAは知らない。