虎と花 (ページ19)

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デレ…？2 ページ19

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海人が差し出してくれたのは、とある雑誌の海人のインタビューページだった。

そこには、海人がAが昔所属してたグループのファンだったこと、親御さんに連れられてライブに行ったこともあるということが書かれていた。

……あー、なんだ、そういうこと。笑

中村「あいつ未だに俺がリーダーの子のファンだったと思ってるから。笑」

吉澤「あー嫉妬してんだ。笑」

七五三掛「かわいすぎるでしょ」

可愛すぎる、それな。可愛すぎるよA。

海人も海人で「Aのファンだったんだよ」って言えばいいのに言わないあたりが可愛いなあ、なんて息子と娘を見ている気分になる。

A「かいと〜」

と、ここで姫帰還。海人の名前を呼びながら。

中村「何？」

A「自販機一緒に行こ」

吉澤「あ、俺も行きたい」

A「やだ。海人と二人で行きたい」

あーあ、伝説のシンメが振られてる。
そして海人のあの勝ち誇った顔。笑

中村「どしたのA」

A「うみは今Travis Japanだもんね」

中村「……ん？うん」

A「てことは、必然的に私のだもんね」

中村「Aのになった覚えはないけど。笑」

A「……やっぱり私のこと好きじゃないんだ。いっちーのこと好きだったんだ」

中村「ごめんって。笑ねえ衣装シワになるよ」

ぎゅーっと効果音がつきそうなぐらい海人にハグするA。
こうなったときのAはほっとくのが一番って長年の経験で分かったから、とりあえず好きにさせてあげよう。

と思ったけど、公演中さすがに海人だけと絡みすぎだから、ファンの方の前でそれはあんまりよくないよってことで公演後の楽屋で注意しようとしたら、

A「ちゃかちゃん〜」

宮近「何？汗めっちゃかいてるよ今」

A「いいよそれでも。いい匂い〜」

公演中絡んで満足したのか、いつも通りに戻ってました。

川島「うみも素直になったらいいのに。笑」

中村「今さらあいつにそれはなんか……かゆい」

松田「嫉妬されるだけマシだろ！俺なんてさあ、」

A「ねえ元太〜」

松田「何Aー！？」

ほんと忙しい人たちだなあ。笑

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