喧嘩 ページ15
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A「私は意見出してるじゃん！」
松田「だーかーら、俺もそれでいいって言ってんじゃん」
あーあー、また始まった。
今は事務所で次のツアーの打ち合わせ中
Aと元太が演出のことについて揉めてる。
A「『それでいい』じゃなくて、元太もちゃんと意見言いなよ」
松田「だからもういいってそれで」
A「なんなのその言い方」
松田「………」
Aと元太はコンサートのことになるといつもこうやってお互いカッとなっちゃう節がある。
そんな時俺はリーダーらしく、干渉せずに調和を保ってるわけだけど……
川島「おーいA〜、どこ行くの〜」
A「……トイレ」
スタッフ「……ちょっと一旦休憩しよっか」
干渉せずに、とはいかないみたい。
「なんなのあいつ…」と言って部屋の端にあるソファに座った元太は如恵留に任せるとして、俺はあの子のところに行かないとだな。
宮近「A、」
部屋を出て廊下を少し進むと、案の定トイレには行かずに廊下の椅子に座っていたA。
結構広い廊下にある結構大きいソファに一人でちょこんと座る様は可愛くて、申し訳ないけど少し笑いそうになる。
A「……ちゃかはさ、どう思う？」
宮近「…まあ、元太のも言い方もよくなかったけどさ、」
A「そうじゃなくて、松倉から元太の繋ぎ、あんな感じでいいのかな」
宮近「あ、そういうこと？笑」
A「え？うん」
当たり前でしょ、みたいな顔でこっちを見るA。
ほんとどこまでも真面目だなぁこの子は。笑
宮近「うーん俺は、元太プレゼンツって出すならいきなり始まってもいいと思うよ」
A「でも雰囲気が違う曲だし、松松タイムあってもいいと思うんだよね。ファンの方も喜ぶだろうし」
宮近「それもいいよね」
A「……こういうことなんだよね、私は」
宮近「うん」
A「こういう話をしたかったの、元太と」
宮近「分かってるよ」
昔まだ松松が入ってない頃、当時いたメンバーとAは今と同じようなことで揉めたことがあった。
誰かに合わせて妥協するんじゃなくて全員が納得できるステージを作ろうって言うAの思いは、その頃から変わってない。
宮近「さっき元太にもそれを言えたらよかったね」
A「……そうだよね」
宮近「どうする？」
A「……謝る。謝って、ちゃんと話し合う」
宮近「よし、偉い。笑」
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美紀(プロフ) - Travisjapan大好きですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年11月23日 23時) (
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作者名：おの | 作成日時：2021年11月23日 16時
