一時間目:保健室休養 ページ5
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ドアを開けると軍の医務室を思い出させるような真っ白に淡い青が混じったような色をした空間が広がった。
ベッドは一つだけカーテンが閉まっていて、そこには誰かが寝ているようだ。
A先輩が言うにはここに先生がいるらしいのだが………今はいないようだ。
『あー、保健の授業しに行ってもうたかな。
そこ座っときい゛っ、』
俺をソファーに座らせると先輩は保健室と繋がっている給湯室に行こうとした。
が、閉じられていたカーテンの向こうから凄い勢いで暗い青色の髪の男が飛び出してきた。
⁇「せんぱぁいぃぃ、むり、先輩おらんと僕死んでまう。あかん、むり。怖い、クラス嫌や。」
先輩に抱きつきながらべそべそと半泣きで話しだす男。
先輩と言ってるから同学年か？
先輩はその男の頭を優しく撫でながら言った。
『おぉ、まだ無理やったんやな。大丈夫やで、てかそれより学校ちゃんと来れたんやな！
えらいえらい！
ゆっくり教室に行けるようになろな
鬱。』
ut「せんぱいやさしい。そこらへんの女より好き。僕もうちょっと頑張る………」
耳を疑った。
先輩の口から出された名前はかつて遠距離部隊で活躍し、女をよく城内に連れ込んで怒られていた鬱先生、大先生の名前だった。
ぽかんと目を見開いて見ていると視線に気づいたのかA先輩があぁ、と言って紹介をし始めた。
『鬱、今日は俺の他に一人おってな。二学期から転校してきたグルッペンっちゅーねん。大丈夫か？』
大先生が此方に顔を向けた。すると目を見開いてゆっくり確認するように呟いた。
ut「グ、グルちゃん………？」
gr「久しぶり………だな。」
俺がそう言葉を発した瞬間鬱の目から涙が溢れ出した。
ut「グルち゛ゃ゛ん゛ん゛ん゛！」
オイオイと泣き出す鬱に釣られて泣きそうになるが困惑している先輩の顔を見て引っ込む。
『ふ、二人は知り合いなん？』
gr「あぁ、昔、友達だったんやが離れ離れになってもうてな。
まさか会えるとは思わなかったぞ。」
『それは良かったなぁ。ほら鬱、これ使って涙拭き。
擦ったらあかん。ほら、』
昔のような気持ちが蘇り、懐かしそうにそう話すと先輩も嬉しそうに笑いながら涙でぐしゃぐしゃになっている大先生にハンカチを差し出した。
大先生が落ち着くと、先輩は鬱の手を取り俺の右横へ座らせた。
『あったかいの持ってくるからちょい待っててな。』
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三日月(プロフ) - 不人気はwww他国にもwww不人気でﾌﾞﾌｫwww (2022年8月17日 9時) (
レス) @page28 id: 918b15eb68 (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん(プロフ) - すごい面白かったです！あと、誤字だと思うのですが、15ページの放課後:生徒会室というお話の中で、宇都宮さんが宇津木と名乗っています。気になったと言うほどでもありませんが、見つけてしまったので報告させていただきました。 (2020年11月21日 17時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
白黒龍(プロフ) - とても面白かったです！ヘタリアにハマったんですか！！！あまりこちらでは少ない方だと思うのでめっちゃ嬉しいです！！更新楽しみにしています！ (2020年5月7日 22時) (レス) id: c6354e9b33 (このIDを非表示/違反報告)
まうすちいず - ピーラーで草生えましたww笑い堪えてたらすんごい顔になってたみたいで「…大丈夫？」って感じの顔で見られましたww (2020年5月5日 17時) (レス) id: 9266b0967c (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅるぅ - ジョンって！？腹筋が崩壊しました！ (2020年3月14日 2時) (レス) id: 14bc147eed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しの黒豆 | 作成日時：2020年2月12日 15時
