これを世間では愛されと言うらしい【東京リベンジャーズ】

Episode22 ページ24

、




けっきょくパンとたい焼きだけ買って帰った。


あ、ちなみにたい焼きは私のもの。


一つしか買ってないしぃ？

万次郎に羨ましがられるために買ったのだ!

ざまあって言ってやりたい。



私をバカにした仕返しなのだ(?)





『万次郎く〜ん？君の大好きなたい焼きがここにありますぞ』




万「オマエ絶対わざとやってるだろ」





さっきからたい焼きを万次郎に見せびらかしては取られかけを繰り返してる。


へっ、取れるもんなら取ってみろ。






そんなときだった



『あっ、』




強い風が吹いて私のバックから一枚の紙が飛び出した




万「え、たい焼き?」


万次郎のことはおいといてその紙の正体はすぐにわかった。
私の思い出の写真。
けっこう大事なもの......


とにかく走る。全力で走る。




写真は必死に走る私をもて遊ぶかのようにひらひら舞う。



万「A、あれ取ればいいんだよな？」




『うん！』



万次郎がすごい勢いで走り、跳び、届くと思った。



しかし、そんな上手くはいかなくて、また風が吹く。




万「はぁ？嘘だろ」




万次郎はまた本当に人間かって思うスピードで走り出す。



てか、そっち川なかったっけ…？



ど、どうすんの？？



はぁ、もう無理だ。あの子、足めちゃくちゃ速いんだけど。


もう追いつけないわ。




私はたい焼きでも食べるかぁ。たい焼きっていつもどこから食べてたんだっけ?



いざ、考えるとわかんないやあ。



って現実逃避してる場合じゃないっ！


万次郎が頑張ってるんだもん。


私も頑張んないと

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