はやく俺に堕ちてこい【桃】

Episode9 ページ11

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Aside


放課後




「水原と、桃山これ体育館の倉庫に置いてきてくれないか？」




『あ、え、はい』



なんで私なの！？




べつにそれはいいんだけどさ




なんでこの人と一緒なの！？




龍生くんとならいいんだけどな




しかたなく新品らしいバレーボールを受け取り二人で体育館に向かう




「………」



『………』




話すことがない




『気まずいねー』




「は？」




『なんでもないです』




「……」




キレてる？




キレてますよね





はぁー




たえるしかないな





『あっ、猫ちゃん！』




「あ？」




『ほら！あの木の横』




「……」




相変わらず返事してくれないけど猫ちゃんをじっと見てる




可愛いな…




『猫ちゃん好きなの？』




「まあ」




『ほんと！私も好きなんだ！家で飼ってるよ。毛が真っ白だからゆきって名前なの。ほんと天使でね世界で一番可愛い！』





「オマエ、将来絶対親バカになりそう」




『それはほめてくれてるのかな？』




「けなしてる」




『ひど』




『桃山くん猫好きなんだ』




「悪い？」





『いや、むしろめちゃくちゃ嬉しい！席一応隣だからさ、悲しいことに関わることになっても猫の話題で気まずくなんない！最高じゃない？』





「気まずいとかどうでもいい。興味ないやつとは一切話さないから」

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