1032話 ページ4
膝の手術が終わった。
だいたい2時間くらい。
一つ大きな山場をクリア出来たけど、ここでホッとしていられない。
むしろこれからが大変で、重要な時期。
リハビリや日々の生活の仕方次第で、膝の良し悪しが決まるし復帰にも影響してくる。
分かってるけど……
「痛い……」
こんなに痛いの?!ってくらいどんどん痛みが増してきてる。
想像してたより100万倍痛いかも。
麻酔の効果って凄いんだな……。
姉「A、先生呼ぼうか?」
「あー……。大丈夫、自分で呼ぶ」
ベッド脇に備え付けてあるボタンを押すと、少ししてドクターが来てくれた。
ドクター「再建手術をした人はたいていもっと早く音を上げるんだけどね。君は我慢強いのか、それとも鈍いのかな?」
ハハハッ、なんて笑って場を和ませようとするドクター。
お茶目な人だってのはここに入院したときから知ってたけど。
「そういうのいらないんでさっさと痛いのなんとかしてください」
ドクターの話を一蹴すると、彼は肩をすくめて笑ったあとテキパキと処置をしてくれた。
ちょっとふざけた人だけど、腕はいいんだよね。
ドクター「1週間程度は痛みとの戦いになると思うけど、負けずにリハビリを頑張るんだよ。術後すぐからどう過ごすかで、今後の膝の状態が決まってくるからね」
「頑張ります」
日本人は真面目で努力家だから心配いらないね!とウインクをして、かるーい感じで病室から出ていくドクター。
あんなのがこの病院で一番の腕の持ち主なのかと疑うくらい。
姉「A。私手伝うから、膝少し動かしてみよっか」
「うん。ありがと」
私は仰向けの状態で、お姉ちゃんに右足をサポートしてもらいながらゆっくりと動かす。
手術直後からリハビリとか、靭帯断裂ってほんとしんどくて厄介な怪我なんだなあ……。
姉「A、動かすの怖い?力入ってるよ」
「そりゃあ……怖いよ。手術したばっかだもん」
姉「だよねぇ。でもやらなきゃ。またリンクに立ってスケートが出来るように、しっかりリハビリ頑張らないとね」
「分かってる。たまに痛かったりリハビリしんどくてキレるかもしれないけど、その時は許してね」
姉「Aがキレるのは今に始まったことじゃないから平気」
「……」
それは喜んでいいのかどうなのか。
これからどんなきついリハビリが待ち受けているのかわからないけど、もうやるしかない。
前を向いて、いま自分がやらなきゃいけないことを頑張るしかないんだ。
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優里奈(プロフ) - エミルさん» エミルさん、ありがとうございます(*^^*)さっぱりしすぎたかなーと思ったんですが、あんまり深堀りしていくとお話の流れがめちゃくちゃになっちゃいそうな気がしたのでスパッと完結させました(^^)続編の期待、嬉しいです♪近いうちに、書き始めようかと思ってます(^q^) (10月2日 22時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 優里奈さん、完結おめでとうございます!え、ここで!?と思った一人です(笑)最後はちょっと切ないですね。でも、続編あるかも……ということで期待しています! 優里奈さんの描く羽生さんとヒロインちゃんは可愛かったので、また会えると嬉しいな。 (10月2日 21時) (レス) @page28 id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)
優里奈(プロフ) - りいなさん、コメントありがとうございます!驚きましたよね〜( °_° )でも羽生くんの人生が幸せで溢れてくれるならそれでいいです(*^^*)お話は亀更新だけど書きたいことはずっと前から決まってるので、それを書くまでは続けます♪楽しみにしてくれて嬉しいです(*´`) (8月5日 23時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
りいな - いつも楽しく読ませて頂いています!羽生くんの結婚を聞いて私も作者さんみたいに驚いてしまいましたけど、やっぱり本人の幸せが1番ですよね。これからの活躍にも期待大です。この作品も継続されるという事で嬉しい限りです!これからも更新楽しみに待っています! (8月5日 22時) (レス) @page18 id: 91595a05fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優里奈 | 作成日時:2023年6月12日 12時