検索窓
今日:28 hit、昨日:0 hit、合計:49,183 hit

877話【結弦side】《四大陸選手権 女子SP》 ページ45

結弦「俺たちの席、ここ?」

刑事「そうだね」

結弦「わりとよく見えるね」


公式練習のあと、昌磨と刑事と一緒に会場に女子の応援に来た。
連盟が用意してくれた席に座ると、近すぎず遠すぎず結構いいアングルで見れそう。


昌磨「みんなの滑走順は何番?」

結弦「えーっと……三原さんが9番、樋口さんが12番でAが18番」

昌磨「ふーん。……なんか、人の試合なのに緊張するなあ」

刑事「そういうもんじゃない?」


そうですかね?なんて言いながらキョロキョロと会場を見渡す昌磨。


結弦「昌磨、どうかした?」

昌磨「うん……来年の今頃は、ここでオリンピックが始まってるんだなって思って」

結弦「そうだなあ……。あ、」

刑事「どうした?」

結弦「いや、今日2月16日でしょ?ちょうど1年後の今日、個人男子のショートやる日なんだよ」


つい最近発表された、平昌オリンピックの試合日程。
暫定ではあるけれど、ちょうど1年後の2月16日に男子シングルの個人戦が始まる。


刑事「よく覚えてるな(笑)」

結弦「自分にも関係してくる情報だからね。マメにチェックしてるの」

昌磨「ゆづくんはもう出る気満々だね」

結弦「そこを目標に頑張ってきたからね」


ソチの後、平昌でも金メダルを獲って2連覇することを目標に頑張ってきた。
どんなにきつい練習でも、辛いことがあっても、それをモチベーションにしてきたんだ。


結弦「って、いまはオリンピックより目の前の試合!女子の応援しなくちゃ」


そうでした、と昌磨と刑事も思い出したようにリンクに視線を移す。


そこであることに気づいた。

なんか……やたらと視線を感じるような?
辺りを見ると、こっちを見る人の視線とぶつかる。
しかも一人二人じゃない。


『Did Yuzuru come to support his beloved girlfriend?(結弦は愛しい彼女の応援にきたのかな?)』
『It must be!(そうに違いないよ!)』


結弦「……」


ヒソヒソ声で話してるつもりだろうけど、丸聞こえだし(笑)
そんなことを言われると、あまのじゃくな部分が顔を出す。


結弦「三原さん、go for it!!」


周りに聞こえるありったけの大きな声で、6分間練習中の三原さんに声援を送る。
そばにいた刑事と昌磨が驚いた顔でこっち見てるけど気にしない。


刑事「どした?結弦」

結弦「いや……みんなのこと応援してるよって言うアピール」


ドヤ顔の俺に対して、二人は怪訝な顔。
三原さんの応援をしてるのは本当だし、気にしない気にしない。

878話→←876話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (66 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
762人がお気に入り
設定タグ:羽生結弦 , フィギュアスケート   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

優里奈(プロフ) - アベルさん» 今後のことは色々考えているみたいですね(^^)どんなことをやってくれるのか楽しみです!まだ少し気持ちの整理がつかないけど、ここの更新も、相変わらずゆっくりだと思いますが少しづつ続けていきますね(^_^) (2022年7月20日 6時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - ゆづくんらしい会見でしたね。もう競技をしてる姿が見れないってなると寂しさが込み上げてきますが今後の活動をうっすら聞いて今は期待と楽しみに満ちています。どうか連載続けてください。私は待ってます (2022年7月19日 22時) (レス) @page17 id: e570546693 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:優里奈 | 作成日時:2022年7月6日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。