８７３話《四大陸選手権2017 in 韓国》 ページ41
韓国入りしたその日の午後に、時差ボケの調整も兼ねて公式練習に参加した。
今回、知子ちゃんが怪我で棄権して、代わりに三原舞依ちゃんが出場することに。
会場では舞依ちゃんと新葉ちゃんがすでに準備を始めていて、私を見つけると二人はは笑顔で手を振ってくれた。
｢舞依ちゃん新葉ちゃん、お疲れさまー｣
舞依｢お疲れさまです。Aちゃんと一緒に国際大会に出られるの、楽しみにしてました｣
｢ほんとー？嬉しいなあ。今回は私が一番年上なんだね｣
新葉ちゃん、まだ16歳でしょー？と言うと恥ずかしそうにコクリと頷く。
新葉｢ずっとAさんを追いかけて頑張ってきたので、こうして同じ舞台に立てるなんて夢みたいです｣
｢えー、二人して何？私を喜ばせる天才なの？嬉しくて、それだけでここに来た甲斐あったよ……｣
舞依｢だめですよ！まだ始まってもいないんですから｣
練習しましょ、という舞依ちゃんの声で、3人一緒にリンクに入る。
ここが来年、平昌オリンピックの舞台になる会場だと思うとそれだけで特別な感じがする。
来年の今頃は、ここで誰が滑っているんだろう。
私はここに日本代表として立っているかな？
やけにオリンピックを意識しちゃうのは、取材を受けるたびにオリンピックを絡めた質問をされるからだろうか。
結弦と一緒で、ソチで金メダルを獲った私にも必然的に連覇の期待が掛けられている。
｢金メダル最有力候補｣なんて言われて、代表にすら決まってないのに期待するの早すぎ！って思うけど。
でもそれだけ私の実力を評価してくれてるんだって思って、それに恥じない演技をしなきゃなって改めて気持ちを引き締めた。
今日は軽めの調整だけ。
氷の感触を確かめる程度にして、本格的な練習は明日の午前練習からだ。
練習を終えてホテルに戻ると、入れ替わるように結弦と田中さんと昌磨くんがロビーにやってきた。
どうやら男子はこれから公式練習みたい。
結弦｢みんなお疲れさま。メインリンクどうだった？｣
｢わりと良かったよ。私は滑りやすかった｣
みんなで少し雑談をしたあと、男子は公式練習へ。
いってらっしゃーい、と手を振って見送ると、舞依ちゃんと新葉ちゃんがじっと私をみていた。
｢どうしたの？｣
舞依｢いやぁ、二人、恋人同士なんやなあって思って｣
ドキドキしちゃいました。と両手で胸を押さえる舞依ちゃん。
いやいや。
見るとこ、そこなの(笑)
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優里奈(プロフ) - アベルさん» 今後のことは色々考えているみたいですね(^^)どんなことをやってくれるのか楽しみです！まだ少し気持ちの整理がつかないけど、ここの更新も、相変わらずゆっくりだと思いますが少しづつ続けていきますね(^_^) (2022年7月20日 6時) (
レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - ゆづくんらしい会見でしたね。もう競技をしてる姿が見れないってなると寂しさが込み上げてきますが今後の活動をうっすら聞いて今は期待と楽しみに満ちています。どうか連載続けてください。私は待ってます (2022年7月19日 22時) (レス) @page17 id: e570546693 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優里奈 | 作成日時：2022年7月6日 21時
