８６６話 ページ34
夕方、結弦のお父さんも帰ってきて緊張が最高潮に。
お父さんは学校の先生だって言うし、結弦みたいな、人として出来すぎ！ってくらいの子を育てた人だからどれだけ厳しくて難しい人なのかと思って吐きそうなくらい緊張してた。
父｢いやぁ。若いのにしっかりしたお嬢さんだ。きっとご両親の育て方が素晴らしいんだろうね｣
｢ありがとうございます……｣
ニコニコしながらそう言われて、手渡されたのは仙台銘菓だという大福。
仙台っていうと真っ先に萩の月を思い浮かべるけど、それ以外にもこんなに美味しそうなお菓子があるんだ……。
結弦｢これ、うちの家族みんな大好きなんだ｣
ずんだ味おいしいからおすすめだよ、と結弦に言われてたけど、お父さんから頂いたのは生クリーム味。
それに気づいた結弦は、サッと自分が持っていたずんだ味と取り替えた。
｢私、生クリーム味でもいいのに｣
結弦｢いいから。Aにはおすすめを一番に食べてほしいの｣
｢そういうことなら……いただきます｣
姉｢じゃあ私はほうじ茶〜｣
母｢晩ごはん前なんだから、食べすぎないでね？｣
はーい、という結弦とお姉さん。
二人に続いて、私もずんだ味を一口食べてみる。
｢……あ、美味しい｣
結弦｢だろー？仙台は美味しいものいっぱいあるからさ、Aにはこっちにいる間に色々食べてもらいたいなって思って｣
｢えー、例えば？｣
結弦｢えーっと、わかりやすいのたと牛タンとか笹かまぼこかな｣
姉｢あとはづけ丼とかマーボー焼きそば！お菓子も萩の月はもちろん、黒砂糖まんじゅうとか伊達絵巻とかモナカとか｣
｢へぇ〜。私の知らないものもまだまだいっぱいあるなあ……あっ！｣
結弦｢え、どした？｣
食べ物の話をしていて思い出した。
｢私もお土産持ってきたんだった！緊張しすぎてすっかり忘れてた！｣
姉｢わ！北海道のお土産？たのしみ！｣
父｢北海道は昔良くお姉ちゃんや結弦の大会で行ったね。懐かしいな｣
｢いま持ってきますね！｣
せっかくあの短時間でお姉ちゃんが用意してくれたのに、忘れてたら意味ないわ。
急ぎ足で結弦の部屋に向かうと、端っこに寄せたスーツケースを引っ張り出して広げる。
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優里奈(プロフ) - アベルさん» 今後のことは色々考えているみたいですね(^^)どんなことをやってくれるのか楽しみです！まだ少し気持ちの整理がつかないけど、ここの更新も、相変わらずゆっくりだと思いますが少しづつ続けていきますね(^_^) (2022年7月20日 6時) (
レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - ゆづくんらしい会見でしたね。もう競技をしてる姿が見れないってなると寂しさが込み上げてきますが今後の活動をうっすら聞いて今は期待と楽しみに満ちています。どうか連載続けてください。私は待ってます (2022年7月19日 22時) (レス) @page17 id: e570546693 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優里奈 | 作成日時：2022年7月6日 21時
