検索窓
今日:18 hit、昨日:0 hit、合計:49,173 hit

855話 ページ23

由香里「いただきまぁーす」

「……」


語尾に音符マークかハートマークでも付きそうなキャッキャとした話し方に、どっと疲れが押し寄せる。

えるさちゃんが寝たということで、大人たちも晩ご飯の時間なんだけど……。


由香里「伊吹くん、この卵焼きしょっぱい!」

伊吹「え?うちは昔からこの味だよ」

由香里「ええ〜?私、甘い卵焼きのほうが好きだなあ〜」


ちょっと無理かも……と、その後一切卵焼きには手を付けない由香里さん。
これにはご飯を作ってくれたお姉ちゃんも、ちょっとイラッとしてるみたい。

あと2日こっちにいるって言ってたから、それまでこんな感じで過ごさなきゃいけないのかと思うとため息が出る。


由香里「ねえAちゃん。スケートの大会って、いろんな選手とも話すときってあるんでしょ?」

「え?そりゃあ、まあ……」

由香里「えー!じゃあ、昌磨くんは?!」

「昌磨くんは同い年だし、仲良しですよ」


そう言うと、由香里さんは「ほんとにー?!」とはしゃぎだした。


由香里「私、昌磨くんの大ファンなの!ね、何か昌磨くんの裏話とか無いの?」


裏話ってなんだよ、と思いつつ、そんなのあっても言えるか!と心のなかでツッコむ。
もし話したとしたら、あっという間にあちこちに広まりそうで嫌だ。


「仲はいいけど、拠点が違うのもあって頻繁にやりとりしてるわけではないので……お話できるようなことは無いですよ」

由香里「なぁんだ〜。残念。じゃあ、羽生結弦とのこと聞かせてよ!どっちから告白したの?いつから付き合ってるの?」



……。
なんなのこの人。
初対面なのにここまで首突っ込んでくるとか。
どっかの記者じゃないよね?


「そのことについては、公式にコメントしたとおりなので何も言いません」

由香里「えー、いいじゃない。家族でしょ〜?」


私は、家族とは思いたくないですけど。
だんだんムカついてきて一緒の空間にいるのも嫌になってきたので、ご飯もそこそこに切り上げて自分の部屋に戻ることにした。

856話→←854話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (66 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
762人がお気に入り
設定タグ:羽生結弦 , フィギュアスケート   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

優里奈(プロフ) - アベルさん» 今後のことは色々考えているみたいですね(^^)どんなことをやってくれるのか楽しみです!まだ少し気持ちの整理がつかないけど、ここの更新も、相変わらずゆっくりだと思いますが少しづつ続けていきますね(^_^) (2022年7月20日 6時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - ゆづくんらしい会見でしたね。もう競技をしてる姿が見れないってなると寂しさが込み上げてきますが今後の活動をうっすら聞いて今は期待と楽しみに満ちています。どうか連載続けてください。私は待ってます (2022年7月19日 22時) (レス) @page17 id: e570546693 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:優里奈 | 作成日時:2022年7月6日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。