淡雪２ ページ36
結弦｢なんで？｣
｢なんでって……これはゆづへの貸しでしょ？シャーペンの芯あげたじゃん｣
結弦｢俺一人で買いに行くなんて約束してない｣
｢2人で行くとも約束してない。ていうか普通考えたら、ゆづが買ってくると思うっしょ｣
結弦｢まじかよー。俺一人であれ買うの？｣
｢なんでよ。無理なの？｣
まさかスケートに打ち込みすぎて、お買い物も一人で出来ないとか？
んなわけないか(笑)
結弦｢いちごオレなんて女子の飲みもんじゃん。誰かに見られたら恥ずいわ｣
｢じゃあいいよ。あたし買ってくるから。その代わりシャーペンの芯返してね｣
ほら、とシャーペンの芯を返せと催促するように手を差し出す。
我ながらいじわるだ。
当然、ゆづは納得いかないというか腑に落ちない様な顔してる。
かと思ったら。
｢っ、わあっ！ちょ、ゆづ?!｣
ゆづの目の前に差し出していた手をぐいっと引かれ、その勢いで立ち上がるとそのままぐいぐいと引っ張られる。
｢ちょっと！ゆづ痛い！｣
結弦｢あっ、悪ぃ｣
｢もぅ……。乱暴だよ。あたしだってこれでも女なんだからね？｣
男のゆづに力で適わないのくらい分かるでしょ？と引っ張られた腕をさすると、ゆづはさっきまでとは違ってバツの悪そうな顔をする。
結弦｢ごめんって。俺、Aと自販機行くの楽しみにしてたからさ。ちょっとやりすぎたわ｣
｢え、｣
そんなことが楽しみなの？と思いつつ、しゅんとした顔のゆづを見たらあんまり強く言えなくなった。
結弦｢それに俺、気を許せる相手っていないからさ。Aにちょっとワガママ言ったかなって｣
｢いや、別にいいけど……なんか、あたしこそごめん。いいよ。一緒に自販機行こ？｣
そう言うと、ゆづの表情がぱあっと明るくなった。
結弦｢良かったあ。行こ！昼休み終わっちゃう｣
そんなにすぐ終わるほど昼休みは短くないよ、と心の中でツッコミつつ、｢俺は何にしようかな〜｣と唇に指をあてて考えるゆづの隣に並んで歩く。
結弦｢はい、いちごオレ｣
｢ありがとー｣
結弦｢A、いちごオレ好きだよね。いつも買ってない？｣
｢うん、好き。美味しいじゃん｣
結弦｢……ただ甘ったるいだけじゃね？｣
｢そこがいいんだよー｣
結弦｢体に悪そう｣
｢……もうっ。そんなこと言われたら飲みにくいじゃん｣
くだらないやり取りをしながら、自販機から教室までの僅かな距離を並んで歩く。
改めて思ったけど、ゆづと私、結構身長差あるなあ。
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優里奈(プロフ) - ♪さん» 遅くなってごめんなさいー😭彼目線も近いうちに書き進めたいと思います💪 (2022年6月25日 14時) (
レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
♪ - うわーーーー！ありがとうございます！今読みました！とてもキュンキュンしてむずがゆかったです笑 (2022年6月25日 13時) (レス) @page32 id: 88b3102197 (このIDを非表示/違反報告)
♪ - わぁ！返信ありがとうございます！そうなのですね！あまり無理をなさらずに優里奈さんのペースでゆっくり更新していただければと思います！楽しみにしております！！！！！ (2022年5月19日 8時) (レス) id: d7d3cc8865 (このIDを非表示/違反報告)
優里奈(プロフ) - ♪さん» リクエストありがとうございます(^ ^)そういえば、スケーターじゃないヒロインって書いたこと無かったです！いまリアルの方が多忙なので、少しお時間くださいね(*^^*) (2022年5月18日 20時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
♪ - 以前から何回も読ませて頂いております！リクエストなのですが、友野くんとスケートをしていない関西の女の子のお話を見てみたいです！ (2022年5月18日 8時) (レス) id: d7d3cc8865 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優里奈 | 作成日時：2022年3月10日 23時
