夢ものがたり３ ページ3
私がペアを組むパートナーは上松千尋(うえまつちひろ)くん。
私より５歳上のお兄さんで、彼とはペアを組んでもうすぐ２年になる。
結弦｢Aちゃんのパートナー、前に別の人と世界選手権とかGPSも出てたよね？経験豊富だから頼りがいあるんじゃないの？｣
｢まあ、無くはないですけど｣
結弦｢え、なに？その歯切れの悪い言い方気になる｣
どう説明したらいいものか。
迷っていると、遠くから大きな声で私を呼ぶ人の姿。
佳菜子｢噂をすれば、だね｣
こっちに向かって走ってくるその人こそ、私のパートナーの千尋くんだ。
佳菜子｢カナ、面倒事は嫌だから先行ってるね〜｣
結弦｢あ、おい！何だよ面倒事って｣
佳菜子ちゃんは羽生くんの言葉をスルーして、逃げるように離れていった。
千尋｢A、ここにいたのかよ。探した｣
｢うん。なにか用でもあったの？｣
千尋｢べつに。俺らパートナーなんだから一緒にいるのが当たり前だろ？｣
｢パートナーっていってもスケートするうえでのことでしょ？プライベートまで四六時中一緒じゃなくても｣
千尋｢何いってんだよ。プライベートでもお互いのことをよく知って信頼しあわないと。そのためには一緒に過ごすのが一番だろ？恋人同士みたいにさ、お互いが想い合わないと｣
結弦｢……｣
ああ……羽生くんが引いてる。
でもそうだよね、そうなるよね。それが正しい反応だと思うよ。
佳菜子ちゃんなんて、汚いものを見るような目つきでみてるから。
｢でも千尋くん。お互いに、一人の時間も大切だと思うの。ずっと一緒じゃ息が詰まるかもよ？｣
千尋｢そんなこと無いって。ペアやるなら、お互いが相手のことを好きにならないといけないんだぞ？Aももっと俺のこと好きになれよ。なんなら本気で付き合ってもいいけど｣
｢……｣
この自信というか、上から目線はどうしたら生まれるんだろう……。
羽生くんが引いてるのも気づいてない千尋くんは、私の手を取って自分の方へ引っ張った。
千尋｢ほら、行くぞ｣
｢ちょっと、待って……｣
離して……と言う前に、誰かの手が私の手と重なった。
結弦｢手、離してあげてください｣
その温かい手の主は、羽生くん。
まさかの流れに、何が起きてるのかちょっと頭が追いつかない。
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優里奈(プロフ) - ♪さん» 遅くなってごめんなさいー😭彼目線も近いうちに書き進めたいと思います💪 (2022年6月25日 14時) (
レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
♪ - うわーーーー！ありがとうございます！今読みました！とてもキュンキュンしてむずがゆかったです笑 (2022年6月25日 13時) (レス) @page32 id: 88b3102197 (このIDを非表示/違反報告)
♪ - わぁ！返信ありがとうございます！そうなのですね！あまり無理をなさらずに優里奈さんのペースでゆっくり更新していただければと思います！楽しみにしております！！！！！ (2022年5月19日 8時) (レス) id: d7d3cc8865 (このIDを非表示/違反報告)
優里奈(プロフ) - ♪さん» リクエストありがとうございます(^ ^)そういえば、スケーターじゃないヒロインって書いたこと無かったです！いまリアルの方が多忙なので、少しお時間くださいね(*^^*) (2022年5月18日 20時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
♪ - 以前から何回も読ませて頂いております！リクエストなのですが、友野くんとスケートをしていない関西の女の子のお話を見てみたいです！ (2022年5月18日 8時) (レス) id: d7d3cc8865 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優里奈 | 作成日時：2022年3月10日 23時
