５３４話 ページ43
演技終了後、自分で自分に鳥肌がたった。
初めて、理想そのもののリベルタンゴを演じることが出来た。
これはいける。
そう確信してキスクラで得点を待つ。
『74.47 PB』
会場からはどよめきが起きた。
私も最初はびっくりして、ブライアンと顔を見合わせたよ(笑)
得点は期待できるかもね、とは話していたけれど、パーソナルベストを更新するとは思ってなかったから、これは嬉しい結果。
ブライアンとハグをして、応援してくれた皆さんにお辞儀をしてキスクラを後にした。
ブライアン｢A、ファイナルから調子が上向きだね。何かいいことでもあったのかな？｣
｢いいことなんてないよー？ブライアンやトレーシーや、クリケットのみんなのおかげ。ありがとう｣
ブライアン｢嬉しいこと言ってくれるね！そう言われたら、ますます頑張っちゃうよ｣
アハハ、と2人で笑い合う。
ごめんね、ブライアン。
本当はいいことあったんだ。とっても素敵なことが。
だけどブライアンに言ったら、光の速さで拡散しそうだから言えないの。
理華｢Aちゃん｣
｢あー、理華ちゃん。お疲れ様でした｣
ニコニコと近づいてきた理華ちゃんと、パチン、とハイタッチをしてお互いを労う。
理華｢Aちゃん、やるなあ(笑)得点見た時、笑えてきちゃったよ｣
異次元に突入する気？なんて冗談めかして言う理華ちゃんに、今なら大気圏までジャンプ出来そう、なんておかしな返しをしたのは、やっぱりPB更新で気分がハイになってるからかな？
理華｢このままフリーも持ってく気でしょ？｣
｢え？当然でしょ？｣
理華｢いーや！私も負けない！8点差くらいひっくり返してみせる！｣
｢知子ちゃんにも宣戦布告されて、理華ちゃんにも宣戦布告されて……私、敵だらけ？｣
理華｢追われる立場はそんなもんだよ。じゃあね、明日、頑張ろうね｣
お疲れ様〜、と引き上げていった理華ちゃんを見送って、私も着替えるべく控え室に戻った。
トレーナーさんにマッサージをしてもらいながら、スマホをチェック。
あ、ゆづくんからLINEきてる。
PB更新おめでとう、だって。
ありがとう。次はゆづくんが頑張る番だよ。
会場で応援してるね。
そうメッセージを返す。
ゆづくん、女子の試合の生中継無いから残念がってたな。
結果を気にかけてくれて、すぐにLINEしてくれたのが嬉しいな。
男子フリー、ゆづくんが一番になれるように応援してるからね。
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優里奈(プロフ) - エミルさん» 嬉しいお言葉……ありがとうございます(*^^*)付き合いたてってこんな感じかなあ……？なんて考えながら二人を動かしてます(*>_<*) (2021年10月3日 6時) (
レス) @page21 id: bb1624f74d (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 初々しい二人の好きが溢れていて、可愛いカップルですね！こちらも幸せな気持ちになります(*´ω｀*) (2021年10月2日 23時) (レス) id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)
優里奈(プロフ) - らっきさん» わー！ありがとうございます(≧∇≦)らっきさんの作品も楽しく読ませて頂いてますよ〜(*´ω`*)2人がくっつくまでの前置きが長すぎましたね(^ω^;) (2021年9月24日 22時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
らっき(プロフ) - こんばんは！いつも読んでます(*^^*)ついに、２人のお付き合いが始まりますね！更新頑張って下さい！ (2021年9月24日 21時) (レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
優里奈(プロフ) - エミルさん» 私も書いていてドキドキしてました〜！一途なゆづくんに春よ来い！ですね( *´艸`)頑張って続き書いて行きます(p`･ω･´q) (2021年9月23日 23時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優里奈 | 作成日時：2021年9月23日 22時
