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520話 ページ29

開会式と滑走順の抽選が終わって、今日の日程がすべて終わった。

あとはホテルに戻って、明日の練習に備えよっと。


荷物を持って立ち上がると、手からこぼれ落ちたスマホが前に座っていた男の人の頭に当たってしまった。

その人は、「いてっ!」と肩をすくめてスマホが落ちた部分を押さえる。


「すみません!大丈夫ですか?」

??「あっ、大丈夫で……あ、」

「あっ、えーっと、田中刑事……さん」

刑事「名前、覚えてくれたんだ?」

「一度見たら忘れられない名前ですよね」

刑事「確かに(笑)」


私がスマホを落とした相手は、アイスショーでも何度か一緒になった田中刑事さん。
ゆづくんが同期だって教えてくれたから、よく覚えてる。


「あの、頭、痛かったですよね……。すみません。一度に全部の荷物を持とうとしたから……」

刑事「ああ、大丈夫。痛かったの一瞬だし。それよりスマホは?割れたりしてない?」

「大丈夫です。ほんとにすみませんでした。明日本番なのに、試合に影響出たら……とか考えちゃいました」

刑事「さすがにそれはないって(笑)むしろファイナル連覇した加賀美さんの落とし物ならいい運がついたかも?」

「あはは!それこそ無いですって(笑)私、そんな勝利の女神的なパワー持ってないですから」

刑事「ちゃんと話すの初めてだけど、なんか初めてな感じがしないね。誰とでもすぐ打ち解けるタイプでしょ?」

「まあ、わりとそうですね」

刑事「だから加賀美さんの周りにはいつも人が集まるんだね」

「お褒めに預かり光栄です(笑)」


褒められると照れくさくて、つい顔がニヤけてしまう。
田中さんって見た目ちょっと近づきにくそうにも見えるけど、話してみると全然面白い人だ。

もっと早く声かけてればよかったー、なんて思っていると、「二人でなにしてんの?」と近づいてきた人の影。

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設定タグ:羽生結弦 , 宇野昌磨 , フィギュアスケート   
作品ジャンル:恋愛
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優里奈(プロフ) - エミルさん» 嬉しいお言葉……ありがとうございます(*^^*)付き合いたてってこんな感じかなあ……?なんて考えながら二人を動かしてます(*>_<*) (2021年10月3日 6時) (レス) @page21 id: bb1624f74d (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 初々しい二人の好きが溢れていて、可愛いカップルですね!こちらも幸せな気持ちになります(*´ω`*) (2021年10月2日 23時) (レス) id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)
優里奈(プロフ) - らっきさん» わー!ありがとうございます(≧∇≦)らっきさんの作品も楽しく読ませて頂いてますよ〜(*´ω`*)2人がくっつくまでの前置きが長すぎましたね(^ω^;) (2021年9月24日 22時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
らっき(プロフ) - こんばんは!いつも読んでます(*^^*)ついに、2人のお付き合いが始まりますね!更新頑張って下さい! (2021年9月24日 21時) (レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
優里奈(プロフ) - エミルさん» 私も書いていてドキドキしてました〜!一途なゆづくんに春よ来い!ですね( *´艸`)頑張って続き書いて行きます(p`・ω・´q) (2021年9月23日 23時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優里奈 | 作成日時:2021年9月23日 22時

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