５０９話 ページ18
会場のドアを開けて出てきたゆづくんは、ちょっとお疲れ顔だ。
結弦｢二人でなにしてんの？｣
昌磨｢んー？人生相談？｣
結弦｢昌磨の？人生に悩んでんの？｣
昌磨｢違う違う。Aちゃんだよ。なんか元気なさそうだったから、話聞いてたの｣
結弦｢え、｣
｢昌磨くん！｣
昌磨くんが余計な心配かけるようなこと言うから、ゆづくんにはそんなことないよって否定をする。
ただでさえ疲れてるのに、さらに疲れさせるようなことはしたくない。
｢あー、ゆづくん。大したことじゃないから。もう解決したし。ゆづくん疲れてない？どっか座ろ？｣
結弦｢うん……｣
昌磨｢じゃあ、俺は向こう戻るね｣
結弦｢あ、昌磨！｣
お疲れさま、と私達に背中を向けた昌磨くんに、ゆづくんが何か思い出したように声をかけた。
きょとんとした顔でなに？と振り返る昌磨くん。
結弦｢いつかは分かることだから先に言っとくわ｣
昌磨｢え？なに？｣
するとゆづくんは私の肩をグッと抱き寄せた。
その手にはちょっと力が入ってて、痛いよ……と言おうと思ったけど、ゆづくんの顔があまりにも真剣で思わず息を呑んだ。
結弦｢俺、Aちゃんと付き合ってるから｣
｢！！｣
昨日の今日なので、私達が付き合い始めたことはまだハビ以外には言ってなかった。
リーザにはカマかけられてバレたけど。
私は、あんまり言いふらすことでも無いしむやみに話したらいけないかなって思って黙ってたのに。
相手は信頼してるであろう昌磨くんとはいえ、ゆづくんは私達のことをサラッと言ってのけた。
昌磨｢……そっか。ゆづくんの想いが通じたんだね。よかったじゃん｣
最初こそ驚いた顔をした昌磨くんだけど、｢二人、お似合いだよ｣とフッと笑った。
｢昌磨くん、｣
昌磨｢Aちゃん、｣
私が昌磨くんを呼ぶのと、昌磨くんが私を呼ぶタイミングが被る。
昌磨くんの顔が急に真顔になったものだから、その迫力に負けて言葉を飲み込んだ。
昌磨｢Aちゃん、……ゆづくんでいいの？後悔しない？｣
｢へ？｣
結弦｢はあ？ちょっと昌磨、なに言ってんだよ｣
昌磨くんの一言で、3人の間に緊張が走る。……と思ったら。
急にブハッ！と吹き出した昌磨くん。
そんな彼に、私もゆづくんもなにが起きてるのか分からなくて、二人で顔を見合わせた。
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優里奈(プロフ) - エミルさん» 嬉しいお言葉……ありがとうございます(*^^*)付き合いたてってこんな感じかなあ……？なんて考えながら二人を動かしてます(*>_<*) (2021年10月3日 6時) (
レス) @page21 id: bb1624f74d (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 初々しい二人の好きが溢れていて、可愛いカップルですね！こちらも幸せな気持ちになります(*´ω｀*) (2021年10月2日 23時) (レス) id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)
優里奈(プロフ) - らっきさん» わー！ありがとうございます(≧∇≦)らっきさんの作品も楽しく読ませて頂いてますよ〜(*´ω`*)2人がくっつくまでの前置きが長すぎましたね(^ω^;) (2021年9月24日 22時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
らっき(プロフ) - こんばんは！いつも読んでます(*^^*)ついに、２人のお付き合いが始まりますね！更新頑張って下さい！ (2021年9月24日 21時) (レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
優里奈(プロフ) - エミルさん» 私も書いていてドキドキしてました〜！一途なゆづくんに春よ来い！ですね( *´艸`)頑張って続き書いて行きます(p`･ω･´q) (2021年9月23日 23時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優里奈 | 作成日時：2021年9月23日 22時
