525話 ページ34
結弦「で?何が聞きたいの」
佳菜子「えっとねー、じゃあ……いつから?いつから付き合ってんの?」
結弦「ファイナルのフリーの日」
佳菜子「え!じゃあまだそんなに経ってないじゃん!」
「もうすぐ2週間、かな?」
ホヤホヤかよ〜!とキャアキャア言ってる佳菜子ちゃん。
練習と開会式で疲れてるはずなのに、全然そんな風に見えないし、明日から試合が始まるのに緊張感も全く感じない(笑)
佳菜子「えー、きっかけは?どっちが告白したの?」
結弦「告白は俺。でもAちゃんのあの言葉が無かったら、告白してなかっただろうし今こうして付き合ってなかったかも」
「あの言葉?」
私、なに言ったっけ……?
と考えるけど、思い出せない。
あの時は、結構余裕なかったからなあ。
結弦「連覇したくて優勝目指してるんじゃない。俺と一緒に優勝したいんだって」
「ああ……」
そう言えば言ったな。
今思えば、なんであの流れで言ったんだろ?って思うけど。
だけど中国杯の時は、本当にゆづくんがいないことがすごく寂しくて。
一緒にファイナルの舞台に立てるってなった時は、嬉しくてたまらなかったんだ。
だからあと少しで優勝に手が届くって思ったら、伝えずにはいられなかった。
それがまさかこういう展開になるなんて想像もしてなかったけど。
結弦「なんかこう……中国杯のことがあって張り詰めた緊張感と言うか、大丈夫!俺は出来る!ってピリピリした精神状態でやってきてたけど、Aちゃんのその言葉を聞いて思ったんだよね。ああ、もう少し楽に構えてもいいのかなって。そしたらもう、好きな気持ちが止まらなかったんだよね」
佳菜子「なんだよ2人とも〜。相思相愛じゃん!カナはずっと二人がそうなってくれたらなって思ってたから嬉しいよ。で?もうチューはした?」
「え!」
佳菜子ちゃん、急にツッコんだ質問してきた。
これはちょっと答えるの恥ずかしいんだけど(笑)
結弦「なんでカナにそんな報告までしなきゃいけないんだよ」
佳菜子「いいじゃん。ゆづとAちゃんの恋愛事情って超気になる!」
結弦「週刊誌の記者よりタチ悪いやつがいた……」
佳菜子「ゆづってほんと失礼だよね。今まで色々話聞いてあげたのに恩を仇で返すの?」
結弦「恩売った覚えなんて無いけど。Aちゃんも困ってるし、とにかくこれ以上はノーコメント!もう遅いからさっさと部屋戻れよ」
そう言ってゆづくんが強制的に佳菜子ちゃんを部屋から追い出した。
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優里奈(プロフ) - エミルさん» 嬉しいお言葉……ありがとうございます(*^^*)付き合いたてってこんな感じかなあ……?なんて考えながら二人を動かしてます(*>_<*) (2021年10月3日 6時) (レス) @page21 id: bb1624f74d (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 初々しい二人の好きが溢れていて、可愛いカップルですね!こちらも幸せな気持ちになります(*´ω`*) (2021年10月2日 23時) (レス) id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)
優里奈(プロフ) - らっきさん» わー!ありがとうございます(≧∇≦)らっきさんの作品も楽しく読ませて頂いてますよ〜(*´ω`*)2人がくっつくまでの前置きが長すぎましたね(^ω^;) (2021年9月24日 22時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
らっき(プロフ) - こんばんは!いつも読んでます(*^^*)ついに、2人のお付き合いが始まりますね!更新頑張って下さい! (2021年9月24日 21時) (レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
優里奈(プロフ) - エミルさん» 私も書いていてドキドキしてました〜!一途なゆづくんに春よ来い!ですね( *´艸`)頑張って続き書いて行きます(p`・ω・´q) (2021年9月23日 23時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優里奈 | 作成日時:2021年9月23日 22時