４４８話 ページ7
結弦｢ほんとに二人ともいきなりどうしたの……落ち着いて話そうよ｣
｢これでも落ち着かせてるほうだけど。こんな……散々あることないこと言われて、軽く受け流せるほど私は大人じゃないし人間出来てない｣
ノブ｢美姫ちゃんも。お姉さんなんやし。おちついて話そう？な？｣
美姫｢無理。嫌なものは嫌なの。この子がハビと仲良くするのは嫌｣
ノブ｢それは無理やって。おんなじクラブで練習してるんやし。そこは美姫ちゃんが寛大にならなあかんよ？｣
織田さんがそう言うと、美姫さんはツンと口を一文字に結んでそっぽを向いてしまった。
だから、そういうところが幼稚なんだって。
私も美姫さんも折れなくて、他のみんながどうしたものかと顔を見合わせていると、やっと状況を把握したらしいハビが会話に入ってきた。
ハビ｢A……美姫も悪い子じゃないんだ。分かってあげてほしい｣
ハビの口から出たのは、美姫さんを擁護する言葉。
悪い子じゃない？
だったら今までの嫌がらせも許されるっていうの？
｢私にはスケート技術以外に美姫さんのいいところなんて一つも分かんないけど｣
どんなにスケートが上手でも、初対面から悪態をついてくるような人のことを理解しようなんて思えない。
美姫さんの背中を撫でてなだめているハビを見て、ああ、やっぱり付き合いの長い美姫さんの味方をするんだよね、恋人になるかも知れない人を庇うよね、と妙に冷めた気持ちになった。
さらにがっかりしたのは、ゆづくんが言った言葉。
結弦｢Aちゃんの言い分も分からなくは無いけど、美姫さんは先輩だし……あんま失礼なこと言っちゃだめだよ。謝ろ？｣
｢……｣
結弦｢Aちゃん？｣
｢……なんで？……なんで私が謝るの？ゆづくんも知ってるよね？私、散々嫌なことされたし言われたんだよ？ゆづくんにとって、それってどうってこと無いことだった？されて当たり前だと思った？｣
結弦｢そうは言ってないよ。ただ、この先も共演することってあるだろうしさ｣
｢そうだとしても！謝るのは納得いかない！｣
結弦｢Aちゃん、お願い。分かって｣
｢わかんないよ……。こんな思いしてまでショーなんか出たくない。ずっとこんな思いしながらやるくらいなら、スケートなんかやらなきゃよかった！｣
そう言った次の瞬間、ゆづくんの表情が一変した。
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優里奈(プロフ) - エミルさん» 書いててちょっと(ほんのちょっとだけど)辛かったですー(:_;)やっぱり仲良しの二人が好きなので(^^)ここからはどんどん話が進んでいく予定です♪時間が許す時は、どんどんお話書いていきますね！ (2021年9月5日 22時) (
レス) id: bb1624f74d (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 主人公に厳しい展開にハラハラしましたが、羽生くんと仲直りできてよかったです(*´ω｀*) 更新楽しみにしていますね。 (2021年9月5日 21時) (レス) id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優里奈 | 作成日時：2021年9月4日 11時
