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471話 ページ30

ゆづくんとハン・ヤンが怪我をした翌日。

私は、エキシビションのリハーサルのために佳菜子ちゃんと一緒にリンクに来ていた。


佳菜子「Aちゃん。元気ないなあ」

「だって……」

佳菜子「大丈夫!ゆづ生きてたじゃん」


自分で歩いてたし、声あげてワンワン泣いてたから大丈夫!とよく分からない言葉で佳菜子ちゃんに励まされた。


「佳菜子ちゃんは心配じゃないの?」

佳菜子「そりゃ心配だよー。あんなゆづ、初めてみたし。よく棄権しないで出たよねぇ」


執念すら感じるわ……と感心したように頷く佳菜子ちゃん。
私から見たら、全然心配してるふうには見えないけど。

その空気を察したのか、佳菜子ちゃんはにっこり笑って私の背中をバシン!と叩いた。
もう……手加減してよね。結構痛かったよ?


佳菜子「心配なのはわかるけどさ、そんな暗い顔して、ゆづが喜ぶと思う?」

「それは……」

佳菜子「不可抗力とはいえ、周りに迷惑をかけた……って、ゆづも申し訳なく思ってると思うんだよね。今日のエキシビション、ゆづが見てくれるかは分かんないけど、ウジウジした顔でみっともない姿見せるよりだったら、『どうだ!エキシ出られなくて残念だな羽生結弦!』くらい挑発する勢いで楽しんだほうがいいよ」


Aちゃんのエキシナンバー、ノリノリかつお色気系なんでしょ?と言われて思わず「え?」と聞き返す。
風のうわさでそう聞いたけど。なんて言う佳菜子ちゃん。

どこからそんな噂が……。
ノリはいいけど、お色気はちょっと違う気がする(笑)衣装が露出高めだからかな?

でも、やるならとことん曲の世界に入り込もう。
ショートやフリーと同じように、エキシビションも全力でいかないと、見てくれる人たちに失礼だよね。


「そうだね……中途半端な気持ちでお客さんの前に立つのは失礼だよね。佳菜子ちゃんありがとう。今日のエキシビションで、会場もテレビの前のお客さんも全員虜にするくらいの演技してみせるよ」

佳菜子「よっしゃ!それでこそAちゃん!カナのことも虜にして〜!」

「それは佳菜子ちゃんが自由にどうぞ(笑)」



なんか元気出てきた。
佳菜子ちゃんがいてくれなかったら、エキシビションの出来は酷いものになってたかもしれないや。

突然の出来事だったとはいえ、動揺を引きずってしまうなんてまだまだメンタルのコントロールが出来てないなって痛感した。

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設定タグ:羽生結弦 , 宇野昌磨 , フィギュアスケート   
作品ジャンル:恋愛
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優里奈(プロフ) - エミルさん» 書いててちょっと(ほんのちょっとだけど)辛かったですー(:_;)やっぱり仲良しの二人が好きなので(^^)ここからはどんどん話が進んでいく予定です♪時間が許す時は、どんどんお話書いていきますね! (2021年9月5日 22時) (レス) id: bb1624f74d (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 主人公に厳しい展開にハラハラしましたが、羽生くんと仲直りできてよかったです(*´ω`*) 更新楽しみにしていますね。 (2021年9月5日 21時) (レス) id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優里奈 | 作成日時:2021年9月4日 11時

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