４４４話【結弦side】 ページ3
Aちゃんに手を振ると、カナが｢あのさ、｣と声をひそめて話しかけてくる。
佳菜子｢Aちゃん、大丈夫？｣
結弦｢大丈夫って、何が？｣
佳菜子｢美姫ちゃんだよ。なんかあんまいい関係じゃなさそうじゃん｣
結弦｢ああ……カナも気づいてた？｣
佳菜子｢あんなの誰だって分かるよ。美姫ちゃん、いつもはあんなんじゃないからさ。ちょっとびっくりなんだよね｣
結弦｢んー……カナを信用して話すけど、今から言うこと、まだ口外しないって約束してくれる？｣
佳菜子｢まあ、ゆづがそこまで言うなら｣
カナのその言葉を信じて、俺は美姫さんに言われたことを話す。
するとカナは納得したように頷いた。
佳菜子｢やっぱりかあ。美姫ちゃんとハビエルがねぇ……。なーんか見ててそうじゃないかなって思ってたんだよね｣
結弦｢俺もそれ聞いてから二人のことちょくちょく見てるけど……Aちゃん、結構地味な嫌がらせ受けてるんだよね｣
リハ中にAちゃんのコースに入って邪魔したり。
Aちゃんがハビと話してると無理やり割って入ったり。
共演スケーターにAちゃんの事を悪く言ってるのを聞いて後で訂正したことがある。
佳菜子｢美姫ちゃん、恋愛体質なんだろね……好きな人がいると、その人のことばかりになっちゃう感じ？｣
結弦｢だからといって、Aちゃんにしてることは決していいことじゃないけどね｣
佳菜子｢嫉妬も度が過ぎると人を傷つけるからねぇ｣
結弦｢ふーん。嫉妬ねえ……。Aちゃんがハビに対してその気が無くても、嫉妬するもんなのかねぇ｣
佳菜子｢それはゆづが一番よくわかってるでしょ(笑)｣
結弦｢え？｣
佳菜子｢Aちゃんが自分以外の男と話してたら？例えば……昌磨とか。楽しそうに笑って、スキンシップとったりしてさ｣
結弦｢え、嫌だ｣
佳菜子｢それと一緒だよ(笑)Aちゃんは昌磨を恋愛対象として見てないって分かってるのに、仲良くしてるのが嫌って。まんま美姫ちゃんのそれと一緒じゃん｣
結弦｢Aちゃんが昌磨をそう言うふうに見てないって何で分かるんだよ｣
佳菜子｢そんなの、見てたら分かるよ｣
え、そういうのって見てたら分かるもん？
俺には分かんねぇ。
昌磨の話はまずいいとして、残りの富山と新潟公演、このまま何もなく済めばいいけど。
Aちゃん、負けじとハビに話しかけて美姫さんを挑発するようなことしてるから、なにか起きるんじゃないかとずっとヒヤヒヤしてる。
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優里奈(プロフ) - エミルさん» 書いててちょっと(ほんのちょっとだけど)辛かったですー(:_;)やっぱり仲良しの二人が好きなので(^^)ここからはどんどん話が進んでいく予定です♪時間が許す時は、どんどんお話書いていきますね！ (2021年9月5日 22時) (
レス) id: bb1624f74d (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 主人公に厳しい展開にハラハラしましたが、羽生くんと仲直りできてよかったです(*´ω｀*) 更新楽しみにしていますね。 (2021年9月5日 21時) (レス) id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優里奈 | 作成日時：2021年9月4日 11時
