46話 ページ48
「ゆづくん!どうしたんですか?男子の会見はもう終わったでしょ?」
結弦「ちょっとね。ブライアンがAちゃんに会ってみたいって言うから」
「私?」
結弦「そ。…ブライアン、彼女が加賀美Aさんだよ」
ゆづくんが英語でそう伝えると、隣りにいたブライアンコーチは陽気に話しかけてきた。
ブライアン「Hi!Nice to meet you! I'm Brian.Your performance was great! It was an exciting time!」
(やあ!初めまして!私はブライアンと言います。君の演技は素晴らしかった!とてもエキサイティングな時間だったよ!)
「Thank you very much.I'm glad to have a great person like you compliment me.」
(ありがとうございます。あなたのような素晴らしい人に褒めていただけて嬉しいです)
※英文は翻訳アプリ使用なので間違いがあるかもしれません。多めに見てくださいね
私がブライアンコーチと話していると、ゆづくんとその場にいた真央ちゃん、佳菜子ちゃんが驚いたように目を丸くしている。
結弦「Aちゃん、英語めっちゃうまいね!」
佳菜子「ほんとだよー!Aちゃん外人みたいだよ!」
真央「真央より全然綺麗な英語〜!」
「ありがと。スケート始めるって決めたときから、英語も一緒に勉強してたから」
結弦「すげぇ……俺、通訳しようかと思ってたけどいらないじゃん(笑)」
それからブライアンとは少しスケートの話をして、「明日またエキシビジョンで会おう」と約束して別れた。
ーーーーーーーーーー
【結弦side】
ブライアン「ユヅル、彼女はおもしろいね」
結弦「おもしろい?」
ブライアン「ああ。……私の意欲を掻き立てる子だ。なかなか興味深いよ」
結弦「それじゃあ……」
ブライアン「こればかりは僕だけじゃ決められないけどね」
ハハハ、俺の肩を叩くと、ブライアンはホテルの自分の部屋へ戻っていった。
つい勢いでお願いしちゃったけど、ブライアンの反応も悪くないし。
悪い話じゃないと思うんだ。
ブライアンにとっても、俺にとっても。
そして彼女にとっても。
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作者名:優里奈 | 作成日時:2021年4月13日 22時