氷上で煌めく太陽 (ページ34)

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３２話【佳菜子side】ページ34

朝起きたら、Aちゃんからメールが来てた。

『佳菜子ちゃんおはよう！今日のフリー頑張ってね。テレビの前で応援してる！』

Aちゃあ〜ん！なんて可愛いんだ！
カナ頑張るよ！Aちゃんの応援があればなんでもできそう！

ニヤニヤしながら着替えていると、あっこちゃんが｢朝ごはん食べに行くよー｣とドア越しに声をかけてきた。

佳菜子｢はーい！いま行くねー！｣

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ホテルでの朝ごはんは、日本チームみんないっしょに食べてる。
カナの隣には真央ちゃん、その隣があっこちゃん。
あっこちゃんの向かいには大ちゃん、真央ちゃんの向かいにはこづくん、そしてカナの向かいには、ゆづ。

佳菜子｢なーんでゆづの顔見ながらご飯食べなきゃなんないのー｣

結弦｢なんだよそれ、俺だってカナの顔見ながらご飯とか、朝から疲れる｣

佳菜子｢はあー！？カナの顔関係ないし！ゆづが勝手に疲れてんじゃん！｣

大輔｢二人とも朝から元気だな(笑)｣

崇彦｢試合前の緊張とか感じないね(笑)｣

佳菜子｢ほらー！大ちゃんとこづくんに笑われた！ゆづのせいだ！｣

結弦｢なんでそうなるんだよ｣

真央｢まあまあ。そういえばね、今朝Aちゃんから頑張れってメール来たんだよ｣

真央ちゃんの一言で、そういえばカナもだった！と思い出した。
ポケットに仕舞っていた携帯を取り出して、メール画面を開く。

佳菜子｢カナもきたよ！朝から嬉しくなっちゃった〜。あっこちゃんにも頑張れって伝えてー、だって！｣

明子｢本当？嬉しいなあ。私も連絡先交換しとけばよかったなあ｣

そうやって穏やかに笑うあっこちゃんは、とっても大人な女の人で。
カナもこんな風になれるかなー？ってちょと憧れる。

佳菜子｢そうだ！男子チームにもAちゃんから応援メッセージもらおうよ！｣

大輔｢え？いいの？もらえたら嬉しいけど、Aちゃん忙しいんじゃない？｣

佳菜子｢今はまだリハビリばっかでリンクでの練習はしてないって言ってたし、学校も春休みだからいいっしょ！｣

結弦｢なに勝手に人の都合決めてんだよ｣

佳菜子｢うっさいなあ。じゃあゆづの分のメッセージはもらわないからいいよ！｣

結弦｢なんでだよ｣

佳菜子｢ゆづだって欲しいんじゃん、Aちゃんからのメッセージ｣

結弦｢……｣

ゆづが悔しそうな顔してる！めっちゃウケるんだけど(笑)

そんな素直じゃないゆづのためにも、ちゃんとAちゃんにお願いしてあげますよ、っと。