家系能力 愛 【魔入間】

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結果は言うまでもない、堂々の一位

自分の翼が嫌いなだけで飛行能力には自信があったし、若人達に負けるなんて考えもしてなかった
そんな事よりも今、あの悪魔のつけているものが問題だった




「(悪食の指輪、ねぇ......)」



一度だけ見たことがある
あの時はAも若く、対応がわからず取り乱して周りを困らせ回ってしまったのを覚えている

見覚えのある光景



あの時と違うのは、Aには何も聞こえていない(･･･････)し、何も見えていない(･･････)ことだった




「...？」





サブノック･サブロに続き

アスモデウス･アリスが魔力を吸われる
カルエゴ教師が何とかしようと特待生の肩を引っ張ったけど...



多分、それじゃあ意味が無い

何かされたのか...いや威嚇をされたのか明確な殺意(･･)をもって腕を振り上げる



「それはダメ」


「！」



カルエゴ教師の目にはそれが粛清の対象だと判断したのだろう
けれど相手は特待生 鈴木入間
サリバン理事長の孫だと聞いていたから

腕を吹き飛ばされてしまえば、サリバンさんが悲しむ




「カルエゴ君がよく腕ごと吹き飛ばすつもりだってわかったね〜止めてくれてありがとう。君は優しいんだね」



ぽん、と頭を撫でられる

『君は優しい。優しすぎるんだね』



重なる

あの時の光景
サリバンさん。貴方は変わってない


あの頃と何も



それが酷く安心してしまった
きっと彼は、私の事なんて気づきもしないのだろうけど

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