家系能力 愛 【魔入間】

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結局のところ、誰もクララを引き抜けるものはいなかった






Aと同じように、クララも鈴木入間と同じところに入ると決めていたのだから

鈴木入間を引き込めば アスモデウス･アリス、ウァラク･クララがついてくる
そしてウァラク･クララにはハニエル･Aがついてくる
この様に、とんでもない仕様が出来上がっていた






つまりは最初から鈴木入間を口説き落とした者が勝つ試合だったのだ。もちろん誰も気づくことは無かったけれど






「...え、他の師団に興味が無いと言っただけでクララちゃんが入れば私も入るだなんて一言も言ってないけど」






この女、平然と言ってのけたのである



悪魔は基本団体行動、他人に合わせるのを得意としない
特にハニエルは今まで長い間独りで行動していた

他人に合わせることなど一度たりともしたことがない
だからこそ、師団なんて最初から入る気は無かったのだ


クララちゃんが入るとこは知っておきたい。と見学には行くらしいが







そこで出会った悪魔に、酷く嫌悪感を抱くことになる






「噂のハニエル様やねぇ。いやあ入間くんの顔の広さには驚いてばっかやなぁ」





どろりとした黒いなにか

こんなにも穏やかで、悪意のない顔をしておきながらここまで醜い色を出せるものなのか
色と、表情の矛盾があまりにも気持ちが悪かった



吐き気が襲う
今すぐにでもこの場から逃げ出してしまいたかった





「ハニち、入らないの？」




それをしなかったのは 目の前の子の為か
或いは 逃げ出せない程の悪意を受け取ってしまったからか







「うん、入るよ..... 魔具研究師団に」








それを知るのは彼女だけ






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仕事の方が忙しく、どうしても更新日が偏ってしまいます...

音楽祭や心臓破り
書きたいものはまだまだある為、続ける気はありますので御安心ください


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