# yellow love Ⅱ (ページ11)

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茶「はい、僕たちは今どこにいるかというと遊園地にいるんですね」

遊園地に着くと、さっそく虫さんがカメラを回して喋り出す。

茶「僕とりょうくんの理系チームはまあ遊園地に行くのが一番手っ取り早いということで来たんですけど、実はもう一人理系のしばゆーくんも来てるんです」

黄「僕は運転手です」

青「彼女いるからってオシャレしすぎwww」

黄「別にいいやんww」

なんの動画の撮影なのかな…

動画に出れない私はカメラに入らない場所でその光景を眺める。

しばゆー、とられた気分。

黄「A」

「…あ、はい！」

黄「どうした？オープニング撮れたから遊ぼ」

「ほんと？遊ぶ！」

しばゆーに手を差し出されて、その手を握る。

青「何から乗る～？」

「！？」

あれ、ここで解散じゃないの…！？

茶「僕絶叫は乗りたくないからね」

黄「なんでお前らも……」

自然としばゆーの手が離れる。

…まあそりゃ、友達の前じゃ恥ずかしいよね

青「虫さん絶叫乗れないからつまんないんだよね、一人で乗るのもつまらんし」

「私も絶叫乗れないよ」

黄「え、そうなの？」

青「じゃあしばゆー一緒にあれ乗ろうよ」

と、りょうくんがしばゆーの手を引いてジェットコースターの列に行ってしまった。

茶「じゃあ僕たちはあっちで待ってよ」

「うん…」

こっちはこっちで、虫さんに促されて近くのベンチに座る。

茶「A、しばゆーも言ってたけどやっぱりいつもよりオシャレしてて可愛いね」

「…あは、ありがとう」

そう、今日本当にオシャレがんばった。

しばゆーと二人きりだから、しばゆーに一番近くで可愛く見てもらいたくて

でもそのしばゆー、なんでここにいないの？

悲しくなって、虫さんといるのにずっと沈黙。

これじゃ虫さんにも申し訳ないのに、泣きそうな顔を見られたくなくてずっと下を向いてしまう。

茶「…あぁ、僕もう無理だわりょうくん」

しばらく俯いていた顔を上げると、そこには帰ってきたしばゆーとりょうくんがいた。