# yellow love (ページ44)

今日:14 hit、昨日:23 hit、合計:67,691 hit

#sby ページ44

.

俺だって、ずっとこのままがいいわけじゃない。

ラーメンを食って撮影部屋に帰ってきた。

それから少しして、急用と言ってどこかへ行っていたとしみつも帰ってきた。

なんとなくだけど、Aに会ってきたような雰囲気を醸し出してる。

それに、あまり元気じゃない。

きっと、告白の返事だろう

……としみつと付き合うなって言っておいて

いざとしみつの顔を見ると、とてつもない罪悪感が込み上げてくる。

俺は、自分では告白する勇気がないくせに
Aには誰のものにもなってほしくないと言う自己中な考えしか頭にない。

もしかしたらAはとしみつの事が好きで、付き合おうと思ってたのに俺が脅迫して来て怖かったから断った、なんて事だったらどうしよう。

俺はこのままずっと、卑怯なまま過ごしていくのか？

……ダメだろ、このままじゃ

「…てつや、コンビニ行こ」

橙「なにぃ～？しょうがないなぁ」

なんとか怪しまれずにてつやを外に連れ出す。

口実のコンビニでは適当にお菓子やらなんやら買って、帰り道で意を決した。

「あのさ、俺、てつやに言わなきゃいけない事あって」

橙「え？何？」

不思議そうに振り返るてつや。

「ごめん」

橙「だから何が」

「俺もAの事好きなんだ」

橙「…え」

ずっとモヤモヤしてた。

やっと言えた。

てつやは、信じられないと言ったような顔で俺を見てくる。

橙「え、俺…しばゆーは正直Aの事1ミリも意識してるように見えなくて」

「うん」

橙「だから、めっちゃびっくりしてる」

「……ごめん」

橙「や、謝る必要はないんだけど…なんで俺に？」

「本人に言う前に、けじめつけときたくて」

橙「……なるほど」

最初はびっくりしてたのに、なぜか今は変に納得してる。

だけど、てつやもてつやで考えていた。