# yellow love (ページ31)

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#me ページ31

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とっさに手を引かれて、木陰に入る。

何故隠れてるのかよくわからないけど
それ以上に、自分がしばゆーの腕の中にいることの方がもっとわからない。

しばゆーの熱が直に感じるくらいに近い。
すごくドキドキする。

「あのっしばゆー…」

黄「としみつとりょうだ」

「…あ」

思えば、かすかにりょうくんの声も聞こえる。

「何話してるんだろ…」

と、次の瞬間

しばゆーに頭を強く抱きしめられた。

「！？」

黄「ごめん、ちょっとだけ」

耳元でそう囁かれて、それ以外何も聞こえなくなる。

どつしよう、何この状況。

それから少しして、しばゆーの手が私から離れた。

「あっつ……」

物理的に…というか恥ずかしさもあって、今絶対顔赤い。

黄「…ごめん、」

「や、大丈夫…」

にしても、なんで隠れたりしたんだろう。

黄「もうちょっとだけ二人でいたくて、……邪魔されたくないとか思った、自分勝手だけど」

少し照れながらそう言うしばゆー。

……どうしてそう言うこというの？

心臓がキューってなる。自惚れちゃう。

でも

「……それって、どういう意味？」

黄「えっ？えーっと……そのまんま？」

……ほら、しばゆーにはその気なんてない。

ただその時に思ったことを口に出していうだけ。きっと、深い意味なんてない。

でも、私はもうちょっとと言わず、ずっと二人でいたいとか思っちゃうよ。

「私もだよ。…でもそろそろ戻らないと、お風呂にも入んなきゃ」

これ以上は私の気持ちが抑えられそうにないから、一人で前を向いて歩き出した。