田中の樹君。3 (ページ7)

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靴ページ7

Aside

ジェシー君へのプレゼントは前から計画していた事だ。

あの日私に靴をプレゼントしてくれた日から。

『喜んで貰えて良かった』

「嬉しすぎて泣ける．．．」

『泣かないでよ笑』

ジェシー君は、プレゼントをギュッと抱き締めて嬉しそうに見つめている。

『私の靴が泥だらけになってた時、ジェシー君が助けてくれたじゃん。そのお礼。
遅くなってごめんだけど。』

私が黒木さんにいじめられている時、見つけて助けてくれたのはジェシー君だった。

『ありがとう、ジェシー君。』

「そんな改まって言われると．．」

あの時靴をプレゼントしてくれて、心の底からありがたかった。

『靴を履かせてくれた時、ジェシー君が王子様に見えたもん笑』

「それは無いってAHAHAHA」

『本当だよ！』

「王子様みたいにしてただけだよ。
好きな子の前では良く見られたいじゃん。」

．．．．．．えっ。

『今のって．．．．』

「Aちゃん」

ジェシー君の手が頬に触れる。

少しでも動いたら、触れ合いそうな唇。

「Aちゃん。俺と付き合ってくれない？」