文化祭1 ページ13
文化祭当日うちのクラスのお化け屋敷は大盛り上がり。
「A！来てきて！」
真希ちゃんと裏方の準備を手伝っていると「今日くらいね！おめかし！おめかし！」と化粧といつもは巻かない髪を巻いてくれた。
『ありがと真希ちゃん』
「可愛い！似合ってる」
うちの学校は行事の時は校則緩いから良いところなのよね．．。
「ジェシーに見せにいったら？」
『わざわざそんな！いい！大丈夫』
「え〜、そう言うと思ってた」
するとコンコンとタイミング良く扉がノックされ、誰かが入って来た。
「Aちゃん〜手伝いに来た〜」
ガラッ
「お！ジェシー！ナイスタイミング」
と、ヴァンパイアの姿をしたジェシー君が準備を手伝いに来てくれた。
隣の真希ちゃんを見ると、「呼んだんだ」とガッツポーズをしている。
『ジェシー君．．．』
うっ。カッコよすぎる．．．。
いつもと違うヴァンパイアの姿のジェシー君はとってもカッコよかった。
お化け屋敷でお化け役のジェシー君。
ヴァンパイアってお化けなのか分からないけど。とっても似合っている。
「．．．．．．」
私の顔を見て驚いているジェシー君。
今日はいつもより化粧が濃いからかな。
「ほら？私のA可愛いでしょ？」
「．．．．可愛い」
耳を赤くしながら言うジェシー君。
こっちまで恥ずかしくなるんだけど。
『．．．／／／』
「じゃ、ジェシーがAを手伝ってあげて。私は店番してくるから！」
すらっと消えていった真希ちゃん。
部屋には私達2人きり。
なんだか、緊張するな。
「今日も、可愛い。」
『．．え！．．．．ありがとう。
ジェシー君もカッコいいよ』
2人とも体温が上がるのが分かる。
あれ、私達こんなぎこちなかったっけ。
「Aちゃんほら見て！牙凄くない？」
『ほんとだ！凄い！本物？』
「違うよAHAHAHA。偽物だよ」
『え、そんなに笑わなくても！』
「いや、本物って言う子初めてでAHAHAHA」
ジェシー君が明るく振る舞ってくれるから、なんだか緊張解けてきたかも。
すると、私の目を見て。
「緊張しなくなった？」
なんて言うから。
『．．．．．．少しだけ』
また、体温が上がったみたい。
ジェシー君といると本当に楽しいな。
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作者名：とぐさ | 作成日時：2021年4月13日 19時
