田中の樹君。3 (ページ2)

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兄ページ2

「俺が、先輩の側にいるから。」

「約束するから。」

懐かしい記憶。

なんで、今さら過去なんて思い出すんだろう。

朝起きると体が汗でびっしょり濡れていた。

「嫌な夢．．．．」

やべ、学校。遅刻じゃん．．．．って。

今日は兄貴の三回忌の日だったんだ。

「はぁ～。」

着替えて、一階に降りると親戚達が互いに挨拶などをしている。

兄が死んで２年。

母は、まだ泣いていた。

「樹。もしかして寝起き？」

俺が、居場所の無い家で１人ぼっーっとしていると。

美波先輩が話しかけてきた。

「先輩、来たんだ。」

「うん、お母さんに教えて貰って」

「先輩」

そうだ。今言わないと。

「今から話せる？」