田中の樹君。1 (ページ48)

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お茶ページ48

Aside

『これなら、安心だね』

「ありがと、A」

『いえいえ。田中君なら100点いけるかもね』

田中君に勉強を教え終わり、私達もここで勉強を止める事にした。

すると、隣からワチャワチャ聞こえてくる声。

「って、はやく高地！負けてる！」
「櫻田護衛しろよ！俺武器ないんだよ」
「え？！渡辺、武器無いの？」
「いや、俺置いてけぼりじゃん」

隣でゲームをしている3人組は3時間前から勉強は諦めてゲーム大会を開いている。

本当にこの子達大丈夫なの．．．。
ジェシー君がゲームがあると言った瞬間、3人とも元気になってるし。

「樹もゲームしよーよ！」

高地君がゲームに田中君を誘うと、田中君は私とジェシー君の方を見つめる。

「ゲームしてきなよ樹！」

『そうだよ！田中君行ってきなよ！』

「あぁ、やってくる！」

私に気を使ってくれたのか、田中君は申し訳なさそうにゲームに参加しに行った。

「じゃあ俺、お茶入れてくるよ」

とジェシー君は、皆のコップを集める。

『私も手伝うよ。』

「いーよ。いーよ。お客さんだし座ってて」

『いや！駄目だよ。一緒にいこう』

「わかった．．．．じゃあ行こうか。！」

ジェシー君は優しく笑う。

やっぱり、ジェシー君って王子様みたいだな。