田中の樹君。1 (ページ20)

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友達ページ20

私が田中君と仲良くなって１週間が立った。
学校生活は、特に変わらないと言いたい所だが、いつもより大幅に変わってしまった。

良い意味でも悪い意味でも。

「てか、このメンバーでご飯食べるの当たり前になってきたね。」

真希ちゃんは、いつも通りサツマイモパンを片手に隣のテーブルに目線を向ける。

『そうだね．．．．ハハハ』

目線の先には、田中君、渡辺君、高地君。
それに最近お昼メンバーに入ったジェシー君。

「HAHAHA～樹それはやばいって」

ジェシー君は、笑い方の癖が強い。
それに凄くコミュニケーション能力が高くてすぐ真希ちゃんとも仲良くなってた。

「まぁ、静かより騒がしい方がいいんだけどね」

それより．．と話題を変える真希ちゃん。

「黒木にまたなんかされてない？大丈夫？」

この前、黒木さんに言われた事を真希ちゃんに言ってから真希ちゃんは、いつも心配をしてくれている。

『まだ直接何かされてないから大丈夫！！』

廊下で会った時睨んでくるのは分かるけど、いちいち気にしてたら駄目だと思って無視してる。

「何かあったら言いなよ！私に！」

『ありがと、真希ちゃん。大好き～』

真希ちゃんに抱き付くと頭をよしよしされた。

「何イチャイチャしてんだよ」

私と真希ちゃんを引き離す、渡辺君。

「は？渡辺。私とAの大切な時間を邪魔しないでくれる？」

「櫻田は、怖いなぁ～」

「高地、黙れ」

「いや、櫻田怖すぎHAHAHA」

「ジェシーの笑い方の癖よ」

なんだかんだこのメンバーの仲は悪いようで良いみたい。