田中の樹君。2 (ページ16)

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会話ページ16

次の日。
田中君は、学校に来た。

「おはよ、A」

『あ、おはよ』

いつも通りに挨拶をしてきて、私がただ考え過ぎてたのかな？なんて思ったりもした。

けど、この嫌な予感は何なんだろう。

「お！田中来てるじゃん！
てか！体育祭の種目田中決まったから」

体育委員の真希ちゃんは、種目の紙を田中君に見せる。

「え！？待って俺の意見は無いの？！」

「だって、昨日提出だったし。
強制的に田中は、リレーだよ。」

「ええー。リレーかよー。
てか、Aもリレーじゃん！」

『．．．えっ、うん。』

やっぱり考えすぎてただけだったのかな。

「田中ー！！」

隣のクラスから高地君と渡辺君がやって来た。

「何で休んだんだよ！心配したんだぞ！」

「本当だよ！樹！連絡くらいくれよ！」

「あー。悪い。ちょっと体調悪くて」

体調悪かったんだ．．．．．。

「そういえば、昨日駅で美波先輩見かけたんだけど。田中会った？」と渡辺君の口からこの前の先輩の名前が出てくる。

「あー。この前会ったよ。バッタリ」

「美波先輩って誰なの？」

と、真希ちゃんが渡辺君に聞くと。

「田中の好きな人」