笑顔の花【ワンピース】 (ページ9)

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第８話『酒場』ページ9

「ところでルッチくんー♪気になる方でもいらっしゃるんですかー？」

唐突に、アイラは言った

「…………」

しかし、ルッチは相変わらずの無表情でアイラを見つめていた。

「あー、そう言えばここってまだ造船所でしたねー♪ごめんなさいー♪」

そう言うと、アイラはどこかへ行ってしまった。

「……休憩入ったら行くじゃろ？」

「当たり前のことを聞くなッポー」

二人は頷きあうと、足早にそれぞれの持ち場へと戻った。

軽快なベルの音が店内に響いた。

アイラは真っ直ぐにカウンターへ近づいた。

「……いらっしゃい、ご注文は？」

「オススメをお願いしますー♪」

「では、先日入れた新しいフルーツのカクテルでいいかい？」

「いいですねー♪」

ブルーノは軽く微笑むと、素早く作ったカクテルをアイラの前に出した。

「……美味しいー♪私好みの味ですよー♪」

「貴方は甘めが好きですからね」

「なかなかオーナーも板についてるじゃないですかー♪そのまま、転職してはいかがですー？」

「面白い冗談だ」

そう言って、二人は楽しそうに笑った。

昼前だから今は人は少ないが後、10分もすれば混む時間だろう。

そんなことを考えながら、ブルーノお手製のカクテルを口に運んだ。