笑顔の花【ワンピース】 (ページ32)

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第３１話『仲間』ページ32

エースの元から一瞬で船に戻ったアイラは、もう一度インペルダウンを振り返ると、船に乗り込んだ。

「全くー、親が親なら子も子ですねー♪」

そして、静かにインペルダウンから帰還したのだった。

ポートガス・D・エース処刑まで後一時間。
そんな声が広場に響いた。
誰もが緊張を露わにしている中、アイラは三大将の元へ近づいた。

「サカさんー♪今回、命を失う人数は何人だと思いますかー？」
「……ポートガス・D・エース、１人だ」
「そう上手くいくでしょうかー♪」

静かだな。と、アイラが海に目を向けた時、ボコボコと泡が出てきた。
その直後、海湾には四艘の船が出てきた。

「なん……で……」

エースの呟きにアイラは目を細めた。
そして、海軍と白ひげ海賊団が戦っているのを横目に、エースの元に飛んだ。

「エースくんー？」

アイラがエースを覗き込むと、エースは勢いよく顔を上げ、

「来んなって言っただろ！」

と、アイラに言った。

「すみません、忘れてましたー♪」
「アイラ！」
「まあ、でも言ってても何も変わらなかったと思いますよー？」
「なんでだよ！」

心底苦しそうに、エースは下を向いて怒号をあげた。

「では、貴方ならそうしますかー？エースくんー」
「……どういう意味だ……」
「敵に囚われた仲間を、貴方は簡単に見過ごしますかー？」
「それは……」
「所詮貴方の家族ですー♪貴方にできないことを求めてどうしますかー♪」