笑顔の花【ワンピース】 (ページ26)

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第２５話『心地』ページ26

「あ、エースくん、見つけましたー♪」
「おう、アイラか！」
「目的は果たせましたかー？」
「あぁ、ルフィも元気そうだった」
「それはそれはー♪」

エースがここに来た本来の目的は黒ひげだが、それとは別に弟に会うという事も視野に入れているらしかった。
アイラは口に出さずともそれを把握し、エースを行かせたのだった。

「では、引き続きティーチを探しますかー？」
「アイラはルフィに合わなくていいのか？」
「ええ。きっとルフィくんなら素敵な仲間と一緒にいるんでしょうからー♪」
「すっげぇいい仲間といたぞ！」
「やっぱりー♪私は、それさえ聞ければ安心ですー♪」

嬉しそうに、それでいて楽しそうにコロコロと笑った。

「さてと、行きますかー？」
「おう！」

エースの火で動くソレを、アイラはサーフボードと呼んでいた。
サーフボードの前にエース、後ろにアイラが乗った。
案の定、エースに抱きつく形になるので、エースはガッツポーズを決めていた。

「んー、いつ抱いてもエースくんはいい抱き心地ですねー♪」
「そうか？」

これから起こることをそっと胸に秘め、常人より少し高い体温を噛み締めながら、そっと目を閉じた。

「アイラ？……寝てんのか？ったく、海に落ちて死ぬなよ」

『君こそ死ないで』

そんな言葉はエースに届かないままだった。