笑顔の花【ワンピース】 (ページ22)

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第２１話『拒否』ページ22

「エースくんは私のどこに惚れたんですかー？あ、やっぱり顔ですかー？男は所詮顔なんですかー？」

「強いとこだ！」

アイラの言葉を遮ってエースは笑顔で答えた。

「私のボケを潰すなんて……なかなか腕を上げましたねー♪」

二人はそっくりな笑い方でお互いを見つめた。

「そう言えば、なんでここにいるんだ？」

キョトンといった感じでエースはアイラに問いかけた。

そして、待ってましたと言わんばかりにアイラはエースの腕を掴んだ。

「アイラ……？」

「あなたが無鉄砲なことをする所為で親父さんが困ってるんですー♪さっさと船に戻ってくださいー♪」

「断る！」

即答だった。

「それを断りますー♪」

アイラは笑顔を崩さないまま、エースの腕を掴んで離さなかった。

「あなたがこのまま歩き回り続ければ、いずれ良くないことが起こるのは明白ですー♪」

それとも……と、アイラは続けた。

「貴方の家族を危険に晒すおつもりですかー？」

アイラの言葉に、エースは言葉を詰まらせたように下を向いた。

昔から、アイラはどこか未来を知っているかのように物事を話すことがあった。

エースも不審に思ってその事をといつめたが、返ってきた答えは、

「女の勘ですー♪」

だけだった。