笑顔の花【ワンピース】 (ページ21)

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第２０話『依頼』ページ21

普段からガープとよく飲んでいたアイラは、ガープからエースについて聞かされていた。

「わしはな、エースを立派な海軍にしたいんじゃ」

「ガープさん、エースくんはまだ5歳でしょうー？」

「そんなこと気にせんわい」

ガープは湯のみのお茶を一気に飲み干し、大声で笑った。

呆れた表情でアイラもお茶を啜った。

「ところで、ガープさんー？私を呼んだ理由はなんですかー？」

「お前さん、今は幾つじゃった？」

「15ですねー♪乙女に年齢を聞くなんてガープさんも人が悪いですよー？」

「乙女か！アイラが乙女ならわしも乙女じゃろ！」

「言ってる意味が分かりかねますねー♪」

しばらく笑うと、ガープは一瞬で真顔に戻り、アイラの方に向き直った。

「本題じゃが、アイラにはエースの世話を頼みたい」

「例の山賊さんではだめなんですかー？」

「それがのぅ、この前様子を見に行くと、エースは海賊に憧れておったんじゃ」

「あらあらー♪可愛いじゃないですかー？」

ガープは溜息をつくと、煎餅を２枚口に入れた。

「アイラには、エースが心変わりするようしてほしくてな。頼めんか？」

「子供のお世話ですかー？いいですよー？」

嬉しそうにアイラは頷いた。

そしてこの１週間後、アイラはコルボ山に行った。