。 ページ9
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
クリスマス当日のバイト 。そこに桐山先輩はいた。
実は桐山先輩にプレゼントしたくて赤色のマフラーを買ってあるので、今日の帰りに渡す予定。
「 あれ、Aちゃんも一緒？てっきり予定あると思ってたわ 笑 」
「 それが無いんですよね 笑 」
「 A先輩 、クリぼっち回避のためにバイト入れたんやろ 笑 」
「 はいはい、そーですよ重岡くん〜 」
「 うーわ、子供扱い！ 」
「 お前ら仲ええなあ 笑 」
三人でこうして会話出来たのはほんの少しだけで、今日はクリスマスという事もあってどんどん忙しくなった。
目がまわるくらい動き回って、やっとバイトの終了時間 。
「 Aちゃん送ってくで？ 」と先輩に言われて二人きりの帰り道。
「 あれ 、先輩それ... 」
先輩と二人きりで帰ることなんて何度もあったのに、プレゼントを渡すことからか緊張をしていた私は先輩と目を合わせていなかった。
ちゃんと渡さなきゃ、と思いやっと先輩の顔に目を向けると、
＿＿＿先輩はいつもと違うオレンジ色のマフラーをつけていた。
「 あー、このマフラー？アイツにもらってん 笑 」
先輩の言う“アイツ”が誰の事かなんて、先輩を好きでいたらすぐにわかる。
だから、そんなに照れくさそうな顔しないでよ。
自分がどんどん惨めになってくるから。
涙が出そうで、私が思わず俯いてしまうと、
「 あれ...？どしたん？ 」
あの先輩には勝てない。私今失恋したんだ。
桐山先輩の声が耳に入らないくらい頭の中がぐるぐるしている。
「 ＿＿い 、おーい！A先輩ー！あ、おった！照史先輩ちょっと借りるな！用事あるんよ！ 」
「 え、ちょ、Aちゃん大丈夫？どこいくんやしげ！ 」
気づいたら 、重岡くんに腕をひかれて一緒に走っていた。
ボロボロ涙を零して、マフラーの入った袋を握りしめながら。
「 先輩ほんまにあほ 、それ俺が貰う。」
重岡くんはグシャグシャになった袋に入ったマフラーを私から奪い取った。
「 そんな顔すんなや、先輩は、笑顔が一番やから。」
＿＿＿なぁ、来年のクリスマスは、俺と過ごすんじゃあかん？
『涙色のマフラー』END
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
これ桐山くんメインです(小声)
終わり方下手でごめんなさい((
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あぼかど。 | 作成日時：2018年12月27日 3時
