・ ページ33
「光くんはどうする?」
「俺、は…」
大ちゃんにそう聞かれても、俯いたまま。
光くんが伊野尾ちゃんに何かをしたのか、詳しい事は何も知らないが、きっと光くんは…
「……俺は、無理に伊野ちゃんを自分のものにしたい訳じゃない」
案の定、光くんは賛成しなかった。
言われてみればたしかに、あまりそういうのを好まなそうな光くん。伊野尾ちゃんを自分のものにしたい気持ちはあるけれど、無理にそうするのは嫌。
まあ、光くんの言う通りだ。俺だって無理矢理は嫌だけど、それでももう、大ちゃんの言う通り限界なのだ。……仕方がないのだ。
「別に、無理にとは言ってないよ。いきなり拘束して襲う、なんてそんな乱暴な事はしない」
「……」
「じゃあ、いいの?いのちゃんは俺ら3人のものになるって事で」
「そんな事言ってないだろ…」
「じゃあどうするの光くん。やるの?やらないの?」
頬杖をつきながら目の前の光くんに畳み掛ける大ちゃん。
対する光くんは焦っているように見えた。
「……別に、今決めなくても…どうやって伊野ちゃんを僕たちのものにするか、それを考えてからでもいいんじゃないの」
自分より年上の2人の終わりの見えないやりとりに呆れたのか、知念はため息混じりにそう言った。
「……んー、そうだね…まあ、まだ何も思いついてないんだけど」
「「「はあ?」」」
本当にダメだ、この人は。ダメすぎる。
413人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なな - もう続きは書かれないのでしょうか?(泣)待ってます!!! (2021年9月15日 11時) (レス) id: 41fdc5cbed (このIDを非表示/違反報告)
み - 短編集含め、全てのお話拝見致しました!全部好きですが、ymin、arinのお話が特に好きです。これからも更新楽しみにしています! (2020年12月14日 23時) (レス) id: 5a02e817dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にゃこ | 作成日時:2019年11月18日 23時